美味しい海鮮を食べてかわいいキツネを見てきた – 秋の北海道・道東レンタカー旅行:2日目

2024年の旅行記

おはようございます、今日は旅行2日目。行程としてはウトロを出発して常呂まで行き、そこから留辺蘂を経由して阿寒湖へと向かうルート。1日で250キロほどと、北海道としてはめちゃくちゃではないけどもかなりの移動距離です。

釧路空港から出発して知床へ - 秋の北海道・道東レンタカー旅行:1日目
秋の北海道という心地良い時期にドライブ旅行へ。釧路空港から野付半島を巡ってきました。

「民宿 いしやま」の朝食

朝食の時間は朝7時。ちょっと早い気もするけども、早起きして食べてきました。夕食と同じように小鉢に色々なメニューが乗ったスタイルで、結局たくさんご飯を食べてしまった。ごちそうさまです。

それでは出発。お世話になりました。

ウトロから常呂まで車を走らせる

今日の第一目的地は北見市常呂にある「ところ道の市」というお魚屋さん。美味しい獲れたての海産物を購入するのが目的です。途中いろいろと見るものも有るので、ちまちま寄り道しながら行きましょう。

「ウトロ鮭テラス」で鮭の水揚げを見てきた

道の駅「うとろ・シリエトク」の裏手に「ウトロ鮭テラス」という場所があります。ここはウトロ港で水揚げされた鮭を見ることができる場所で、ちょうど水揚げをやっているようなので見てきました。

ここがウトロ港。上から眺められるようになっていました。

そしてこちらが水揚げされている鮭の様子。たくさんの鮭がいっぱいだ~!

国道334号沿いにある「三段の滝」と「オシンコシンの滝」

国道334号線をウトロから網走方面へと走らせると、途中に2つの滝があります。まずは小さ目な「三段の滝」へと寄り道。

これが「三段の滝」です。その名の通り3段になっている滝で、道路のすぐ脇にあって車窓からも眺められます。

続いては規模の大きな「オシンコシンの滝」です。ここは駐車場やトイレもあるので、ちょっとした休憩スポットとしても利用できます。

奥に見えるのが滝。階段を上って近くまで行くことができます。

こちらが「オシンコシンの滝」です。落差も大きくて見た目の迫力も満点。注意点としては水しぶきがこっちまで飛んでくるので、カメラなどを持っている場合には濡れないように気を付けましょう。ちなみに「オシンコシン」というのはアイヌ語で「エゾマツが群生するところ」を意味する「オ・シュンク・ウシ」から名付けられた言葉なんだとか。

どこまでも続く「天に続く道」のスタート地点

斜里町の中心部へと向かう途中、この近くに「天に続く道」があったよなと思いだして寄り道。

ここは全長28.1キロメートルの直線道で、まるで天に上るかのように見えるから「天に続く道」と言われています。でも、見栄えが良いのは最初の部分のみで、実際に28.1キロを走破してもそんなに面白くはない。

なので途中まで進んで止別駅方面へと曲がって行く方が良いと思う。この駅舎はなかなか味があっていい。

オホーツク海を一望できる「小清水原生花園」

網走国定公園の「湯沸湖」の向かいにある「小清水原生花園」へとやってきました。ここはいつも暗い時にしか来たことが無かったと思うので、真昼間の景色を見てみたかった。

目の前には季節限定の駅が設置されていて、停車する時期であれば列車で来ることもできます。本数は少ないけど……。

小清水原生花園にある展望台。高台になっているので、オホーツク海や湯沸湖を眺めることができます(右側が湯沸湖で左側がオホーツク海)。

網走側。原生花園って造られた感じじゃなくて自然の光景そのままなので好き。

斜里方面。遊歩道が用意されていて散歩することもできます。自然そのままの環境を眺めていると、あれやこれやの気分のモヤモヤも晴れてくるね。

湧網線の廃線跡「二見ヶ岡駅」を見てきた

常呂に向かう途中、昔走っていた「湧網線」の廃線跡を見てくることに。全線は別にみていきたいけど、行ける所だけってことで来たのは「二見ヶ岡駅」跡。地図で怪しい道があるのが駅跡への道。

何もないのに続く道。痕跡はないけども「何かあった」というようには見える。

進むとサイクリングロードがあります。良くも悪くも整備されてしまっているので、痕跡は何も残っていませんでした。

駅の痕跡も不明な「二見中央仮乗降場」

国道239号線からちょっと入った場所にある交差地点。ここに「二見中央仮乗降場」がありました。そもそも仮乗降場で簡易的なものだったと思うので、痕跡が何もないのも仕方ないでしょう。

同名のバス停が残る「北見平和駅」

次は「北見平和駅」です。わざわざ「北見」と付いているのは、今も残る千歳線の駅と被るから……ではなく、夕張鉄道(廃線)にあった「平和駅」と被ってしまうから。そして過去にあった「平和駅」はすべて廃止されてしまい、千歳線の駅は純粋な「平和駅」となりました。

現地に行くと草むらの道が進んでいて、ここに「何かあった」ということがわかると思います。

駅跡はサイクリングロードに。運行時代に無人化されたときに駅舎が無くなってしまっていることもあり、痕跡は何も残されていません。

駅の入口には網走バスの「平和」があります。これが唯一の「北見平和駅」の痕跡なのかもしれない。

なんとなく降りる道がある……? 「中能取仮乗降場」

続いては「中能取仮乗降場」です。周囲に何もないけど、網走バスの「中能取」が設置されています。

なんかここだけ降りて行けそうな道(?)があるように見えます。言われてみればって程度だけど。

湧網線から見えたであろう能取湖の景色

廃線跡の横には能取湖があり、廃線前はこれを車窓から見られたということ。今でも残っていたら絶景路線として話題になっていたかもしれないなぁ。

なんとなくスペースっぽいのが残る「常呂港仮乗降場」

常呂市街地の手前、漁港のそばにあった「常呂港仮乗降場」です。廃線前に利用者が少ないことで廃止されてしまいました。確かに漁港ってことだと使う人も少なさそうだよなぁ。

バスターミナルとなっている「常呂駅」

常呂市街地にあった常呂駅。今はバスターミナルとなっていました。さて、廃線跡巡りは中断して目的地に行きましょう。

魚介類を求めて常呂と浜佐呂間を行き来してた

北見市常呂に到着後、早々に向かったのは「ところ道の市」というお店。ここは地物を中心に魚介類がたくさん売っているお店。あんまり観光客向けという感じでもないので、お値段もリーズナブルに購入できるほか、貝や干物を炭火焼きバーベキューできるのも楽しいお店。

10枚入って734円のホタテ。すぐそこで獲れているので新鮮だし、お値段もめちゃ安い。もちろんこれを炭火焼きで食べることもできます。

鯖やカレイなどのお魚が並びます。基本的に加工はされていないので、自分でさばいて食べられる人向け。今回は翌週の「お魚パーティ」に合わせてホタテやむき身の牡蠣を購入。でも鮭が無いな……。

鮭を求めて近く(と言っても10キロもあるし、隣の町)にある「斎藤商店」にやってきました。ここには鮭があるみたい。

切り身じゃなくてまるまる一尾です。今年はちょっと高くてお値段は6,000円ほどから。メスならば「いくら」も入っているので、それを考えればものすごく高いってわけでもないと思う。ここでは鮭と共に、いくつかの魚を購入。冷凍して送ってもらえば刺身の鮭が食べられます。

「サロマ湖畔ユースホステル」はどうなったんだろう

【2021年9月末に廃業】キムアネップ岬近くにあった今は無き宿、サロマ湖畔ユースホステルの宿泊記
まさか泊まった月の月末に廃業したなんて思いもしなかった。

斎藤商店がある浜佐呂間には、以前宿泊した「サロマ湖畔ユースホステル」がありました。2021年9月に宿泊したんだけど、その月末に廃業。去年は何も変わってなかったけども、今年はどうなっているのかと見に行ってみました。

これが現在の「サロマ湖畔ユースホステル」の状況。廃業したときからそのままの状態で残されています。1階の左側にある部屋に泊ったんだよな……って毎回来てしんみり。

ピーチの女満別便とレンタカーで巡る道東北部2泊3日の旅:2日目」より引用

この辺りは食堂でした。ホタテのフルコースのような食事を食べた記憶がよみがえります。またきっと2025年にも来ると思うけど、その時にはどうなっているんだろう。静かに朽ちていくだけなのか……。

常呂の中心部にある「松寿し」でホタテ丼を堪能

ホタテをたくさん買い込んだけど、今すぐホタテを食べたい。軽く調べて市街地にある「松寿し」というお寿司屋さんにやってきました。

メニューはこんな感じ。お寿司の握りのほか、さまざまな丼が用意されています。スペシャル生ちらしも気になるな……。

でも食べたいのはホタテなので、1,500円のホタテ丼を注文。どんな感じのがでてくるか楽しみ。

これがホタテ丼! ご飯が見えないほどにてんこ盛りに載せられていて幸せ。付け合わせの汁物はエビの頭が入ったお吸い物。

ホタテの上に稚貝が乗っていて、わさびやガリがトッピング。見た目にも凝った丼です。

取るとホタテのボリュームが一層感じられます。もちろん生ホタテなので、繊維質の食感が楽しめる絶品の味。猿払のホタテとも負けず劣らず、とっても美味しいホタテ丼でした。また来よ。

留辺蘂の「北きつね牧場」に寄ってから阿寒湖へ

常呂でホタテを堪能し、続いての目的地は留辺蘂。目的は留辺蘂にある「北きつね牧場」で、キタキツネを間近で見られる動物園のような場所。エキノコックスの心配をせずにかわいい姿を眺められます。

湧網線の佐呂間駅跡へ寄り道

浜佐呂間から常呂に戻って、また佐呂間町へ。市街地へと向かうと、ふと車窓から駅舎の跡が見えたので寄り道。そういえば佐呂間町には湧網線が通ってたんだった。

駅舎は当時のものではなく、旧駅舎をイメージして再建されたもの。中は簡易的な鉄道資料館になっているようだけど、入るには事前に連絡しておかないとならないらしい。

横にはホームがあり、「デゴイチ」の愛称で知られる「D51」が展示されています。

裏手には郵便車が繋がっていました。遠い昔には現役として走っていたのだろうなぁ。当時の光景を見たかった。

かわいいキタキツネと出会える「北きつね牧場」

留辺蘂を走って北きつね牧場に到着。入場料は500円だけど、あれこれ勇退があるので調べてみるのをおすすめ。私はクラブオフで400円で入れました。

入って早々にモフモフな北きつねがお出迎え。野生の北きつねは「こっちこないで」になるけど、ここの北きつねはエキノコックス対策もしているので心配せずに近寄れます。

ねむねむなお顔で座っている子が居たり……

太陽をバックに凛々しいお顔で佇む子も。こう見ると神の使いとして崇められるのも納得。

基本的に自由に行動しているキツネさんたち。チャンスを見つけてシャッターを切ります。望遠レンズを持ってきている人も多いけど、私は最長40mmなので限度がある。

お食事中の3匹。しっぽがもふもふでかわいい~~~!

鋭いまなざしで見つめている。何を見ているのかな。

食事も終えたのか、一休みタイムなキツネさん。ちょっと様子を見てみようかな。

横顔もイケメン。いいな。

かわいいけども、キバは強靭。噛まれたら絶対痛そう。

でもやっぱりかわいい~~! 比較的人に慣れているので近寄っても逃げないけども、触ったりするのはできないので注意。それでもかわいいを存分に楽しめる場所なので、近くに来たらぜひおすすめな場所です!

そうそう、この牧場ではキツネだけではなくタヌキも居ます。キツネとタヌキが仲良くしてる光景を見ると心が和むね。

留辺蘂から阿寒湖に向かって車を走らせる

留辺蘂を出るとあっという間に日暮れ。今日の宿泊地である阿寒湖に向かって車を走らせます。

そういえば阿寒湖を西に進むと陸別があったな。結構長いけども、ふるさと銀河線(池北線)の廃線跡巡りも今度してみたいかも。

阿寒湖温泉にある「ホテル御前水」に宿泊

本日の宿泊先は、阿寒湖畔にある「ホテル御前水」です。JALパックで阿寒湖周辺を調べると毎回出てきて、ちょっと気になっていた宿。雰囲気の割にはお値段が安めなイメージ。

ホテル御前水(じゃらん)

ホテル御前水(楽天トラベル)

徒歩圏内には阿寒湖のお土産屋さんや「アイヌコタン」もあるので、早めにチェックインして観光をするのにも便利な立地。また、徒歩圏内にはセイコーマートにローソンもあるので、宿泊中の買い出しに車を出さなくても良いのはうれしい。

入口で車停めればいい? と聞いたら写真の右側辺りにってことだったので停めて宿へ。

ロビーにはたくさんの椅子が用意されていて、ツアーのお客さんなどが座って待っていたり。1人で来ると存在価値をあんまり感じないけど、ツアーで椅子があるとゆっくり待てそう。

ウェルカムコーヒーのサービスがありました。

こういう旅館でよくある売店。お土産のほか、浴衣とかも置いてありました。

部屋は湖が一望できる和室

部屋はこちら。完全に1人で宿泊するには広すぎるスペースです。今だと真っ暗で何も見えないけども、窓からは阿寒湖を一望できるお部屋。阿寒湖畔に泊まるならば、やっぱり湖を見られる部屋のが良い。

奥の広縁にはメイクスペースのような場所も。置いてあるものが「ポット」と「ドライヤー」というのは、ちょっと組み合わせが謎だけど。

テレビと金庫・コンセントなど。ちょっとコンセントが使いにくい場所にあるので、延長ケーブルなどがあると良さそうです。

空っぽの冷蔵庫。昔のこういう旅館は冷蔵庫に飲み物が入っていて、抜いたものを清算みたいなのが多かったような記憶。今はその方がレアな感じ。

棚の中には浴衣とタオルが置いてありました。このタオルは持って帰れ無さそうなタイプで残念。

テーブルには「まりもの実」というオリジナルのお菓子が置いてありました。ちょっとしたものだけども、置いてあると嬉しい。

トイレと洗面所は一体型。バスもあるけど、こういう旅館で使う人はあんまり多くないんじゃないでしょうか。しかしトイレの紙がドアの裏についていて、ちゃんと閉めないとトイレできないのは不便かも。

夕食は品数豊富な会席料理

夕食は「レストラン石狩」でいただきます。クラブツーリズムのツアー客も来ているみたい。

「なごみ膳」という会席料理が出てくるみたい。生ビール付きだったけど、飲めない(飲めなくはないけど飲みたいと思わない……)のでソフトドリンクをいただきました。

料理はこんな感じ。釜めしや石狩鍋・シチューなどが並びます。

お造りは「阿寒湖の鯛」に「阿寒サーモン」と地場産の食材を使用。でも1枚1枚が薄くてあんまり魚の味を味わえなかったのが残念。鯛は川湯で食べたのが美味しかったなぁ。

シチューはビーフシチューではなく、鹿肉が使用されている「鹿肉シチュー」です。クセもなく柔らかいお肉で美味しい。

釜めしは既に出来上がった状態で出てきます。まぜまぜ。

山菜釜めしってことで山菜が入っているけども、あんまり具材は多くない感じ。

たっぷりの野菜に鮭が入った石狩鍋。外が寒いので温かい鍋は嬉しい。

デザートはケーキでした。どっかの既製品を切っただけな雰囲気だけど、甘くて美味しい。普段食事のプライオリティを優先して宿を選んでいるからか、無難ではあるけども「そこそこ」かなって印象でした。ごちそうさまです。

食後に部屋に戻ると、布団が敷かれていました。普段は最初から敷いてある宿が多いので、ちょっと新鮮な気分。

大浴場は露天風呂もある天然温泉

画像:ホテル御前水

「阿寒湖温泉」にあることもあり、大浴場では天然温泉が楽しめます。源泉かけ流しで温度が違う2種類の湯舟があるので、交互に入ることで長湯することも可能。

画像:ホテル御前水

露天風呂もあり、外の空気を感じながら温泉に入れます。でも壁に囲まれているので、景色を見たりすることはできないのが残念。

温泉はpH6.8の単純温泉、刺激の少ないやさしい泉質です。こうやってエレベーターに泉質を記載した紙があると、写真が撮りやすくてうれしい。

20時からはちょっとした花火大会が開催

「夜に花火やりますよ~」という話を聞いて、20時ごろに外に出てみました。しばらく待っていると「ドーンドーン」と上がりだす花火たち。

大規模な花火大会ではないけども、混んでない場所で見る花火は良いものである。しかしこれって阿寒湖のイベントにも載ってないし、何の花火かと思ったらクラブツーリズムが主催するツアー(ばんえい競馬「クラブツーリズムカップ」と2日間限定の「クラブツーリズム貸切阿寒湖花火クルーズ」北海道の魅力詰め合わせ 4日間)の企画だったらしい。クラブツーリズムには1円も落としていないけど、便乗させてもらえたということで感謝。

明日は川湯・摩周・厚岸などを巡って釧路空港へ

明日は阿寒湖を出発して終着は釧路空港。最初は落石岬とかに行こうと思ったけども、完全に遠いってことで厚岸で牡蠣を食べてくるルートで選定。川湯温泉の共同浴場も復活したみたいだし、温泉巡りと牡蠣を満喫できたらいいな。

再開した川湯温泉の共同浴場や厚岸の牡蠣を満喫 – 秋の北海道・道東レンタカー旅行:3日目
屈斜路湖から川湯温泉へと温泉三昧、厚岸では牡蠣のフルコースを満喫と、身も心も充実した最終日でした。

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