JR北海道が2025年ダイヤ改正を発表、「特急大雪の快速化」や「最東端の駅廃止」など

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JR北海道は2025年3月15日に予定されるダイヤ改正の概要を発表しました。以前から噂されていた「特急大雪」が快速になることや、日本最東端の駅として知られる「東根室駅」の廃止などが盛り込まれています。

「特急大雪」が「特別快速大雪」へ置き換えに

画像:JR北海道

「特急大雪」は石北本線の旭川(所属は宗谷本線)〜網走までを結ぶ特急列車。以前はキハ183系で運行されていましたが、現在ではキハ283系で運行されています。

キハ183系時代の「特急大雪」
「特急大雪」に使用されている「キハ283系」

そんな「特急大雪」が、H100形を利用した「特別快速大雪」に変更。所要時間は変わらない状態で特急料金が不要の快速列車として運行されるため、普通列車に乗り放題の「青春18きっぷ」や「北海道&東日本パス」を使う人にとっては、同区間の移動がしやすくなります。

一方で普通に利用することを考えると、特急大雪では前日までの購入で「特急トクだ値1」で4,270円で乗ることができるため、割引きっぷがでないと普通運賃だけでも値上げになってしまうことに。

北見駅に停車中の「特別快速きたみ」

また、特急大雪が「特別快速」になることで、既存の「特別快速きたみ」が「快速きたみ」に格下げとなります。一方で北見〜網走までを各駅停車で延伸することとなる見込みで、普通列車での網走〜旭川の移動がしやすくなります。

札幌〜旭川・釧路・函館は列車時間などの変更が実施

画像:JR北海道

札幌〜旭川の「ライラック」や「カムイ」に関しては、利用者の少ない列車を廃止して別の時間帯に運行。旭川からの始発が約40分遅く、札幌からの終電が1時間ほど早くなります。

また、札幌〜釧路の「おおぞら」や、札幌〜函館の「北斗」に関しては、一部列車の停車駅の変更を実施することで時間短縮を実現。なかでも「あおぞら7号」では札幌〜帯広・釧路間で30分ほどの時間短縮となります。

H100形へのさらなる置き換えや、5駅の廃止も

画像:JR北海道

普通列車では、現在キハ40系やキハ150形の運行されている石勝線の千歳〜新夕張でH100形の導入が行われます。これにより北海道でキハ40系が見られるエリアがさらに減ることに。

廃止となる「雄信内駅」
廃止となる「南幌延駅」
最北の無人駅としても知られる「抜海駅」も廃止へ

また、宗谷本線や根室本線の駅にて5駅が廃止されます。宗谷本線所属の駅では「雄信内駅」「南幌延駅」「抜海駅」の3駅。既に自治体で維持管理が行われていた駅ですが、幌延町・稚内市による維持管理終了に伴い廃止となります。

日本最東端の「東根室駅」

根室本線では「東滝川駅」と「東根室駅(花咲線)」が廃止に。東根室駅は「日本最東端の駅」として知られていますが、ダイヤ改正後は「根室駅」に称号を明け渡すことになります。

参考リンク

2025年3⽉ダイヤ改正について(JR北海道)

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