細長い佐田岬から九州を眺めてきた – 新年四国へ、愛媛から香川横断旅行:1日目

2025年の旅行記

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします!ってことで新年恒例の四国旅行です。

なんで毎年1月に行っているかというと、四国というか香川県の「こんぴらさん」へと行きたいんだよね。いつからか新年に行くことが恒例になっていて、今年で何年目だろうか。

さて、今日は松山空港へと飛んで愛媛県で過ごす1日。以前から気になっていたけど行けていなかった「佐田岬」へと行ってみたいと思います。

いつもより「少しゆっくり」羽田から出発

新年の四国旅行は、以前は青春18きっぷを使って1日掛けて香川県へ行ったり、サンライズ瀬戸に乗ったりしたけども、やっぱり飛行機が一番楽。もう鈍行で四国まで行く気力はありません。

今日のフライトは昨年8月に予約した「スーパーバリューセール」で9,000円ほどの航空券。ANAでこれくらい安いのであれば、あれこれうるさいLCCに乗る気も無くなる。

品川から羽田空港まで(京急本線・空港線)

今日は京急で羽田空港へ。東京モノレールか京急かで迷ったけども、時間の余裕はあるし運賃的には京急のが安いってことで京急で。始発じゃないから座れないリスクが大きいのがネックだけど。

  • 品川→京急蒲田:京急本線
  • 京急蒲田→羽田空港:京急空港線
  • 急行
  • 印旛日本医大→羽田空港
  • 品川→羽田空港
  • 7時13分→8時35分

いつもより1時間くらい遅い時間に都心部へ。京急はもう羽田空港への速達バトルをやめたのか、空港快速をバンバン出している東京モノレールに比べて急行ばっかり。所要時間も20分以上と遅くなってしまいました。

車両は北総線の9200形。正確に言うと「千葉ニュータウン鉄道」という北総線「小室~印旛日本医大」までの施設や車両を管理している会社に所属する車両です。側面には「千葉へようこそ」ってチーバ君のイラストが描かれているけど、千葉から去ってしまう方向に走っている……。

羽田空港のANA LOUNGEで休憩

羽田空港には飛行機の2時間前くらいに到着。早すぎた感じもあるけど、ラウンジで休憩してるとあっという間なので問題なし。ちょっとマイレージ関連での手続きもあったので、先に済ませてきました。年末年始休み明けということで比較的空いている印象の3連休だけど、結構飛行機は混雑しているみたい。

ペットボトルやパソコンなどを出さなくても良い快適な「スマートレーン」を使って保安検査を通過し、ANA LOUNGEで休憩。今年は本格的にダイエットをと思っているけど、旅行中は少し緩和(?)してお菓子をもぐもぐ。

羽田空港から松山空港まで(ANA/NH585便)

ラウンジでのんびりしすぎてギリギリに。でも搭乗口前で呼び出しされるような状況ではなくてよかった。定刻通りの飛行機に乗って愛媛県へと飛びます。

今回は30列目の非常口座席を選択。ここは足元が広々してるのは良いけども、非常時には避難誘導などの手助けをする必要があります。何もなければ快適な座席だけどね。

羽田空港から離陸。遠目に富士山と海ほたるを眺めるフライトです。フライト航路的に富士山は逆側のようなので、近くからは見えなさそうで残念。

四国まで飛んできて、眼下には瀬戸内海の島々が一望できます。この辺の島巡りもしてみたいなーと思っているけども、なかなか予定を立てにくくて行けてない。船の時間とかも見ないとならないし。

松山空港のビジネスラウンジで「ポンジュース」を飲む

松山空港に無事に着陸し、お手洗いを済ませてラウンジへ。ここのラウンジでは愛媛県といえばのドリンク「ポンジュース」を飲むことができます。

ポンジュースの他にはコカ・コーラなどのジュース、豆から挽くタイプのコーヒーなどもあります。一般的なカードラウンジって感じかな。

ポンジュースとアイスコーヒーを飲んで休憩。車の予約時間があるのであんまり時間はないけども、つかの間の休息です。

四国の最西端「佐田岬」へと往復200キロのドライブ

今日は四国の最西端にある「佐田岬」に行くのが目的。地図で見るとめちゃくちゃ遠そうだし、距離を調べてみても100キロ近くあるので行けてなかったんだけど、今回は時間があるので行ってみることに。

愛媛と言えばみかん。空港には「みきゃん」のマスコットも。

みきゃんといえば、伊予鉄が展開する「みきゃんアプリ」を以前入れたなと思いだしてインストールし直してみると、何かのキャンペーンでもらった500円が付与されっぱなし。当初は愛媛でしか使えなかったから放置していたけど、実は2024年にSmartCodeに対応したので愛媛以外でも使えたということも今知った。

タイムズカー松山空港店に併設されたカーシェアのスタンドから車を借りて出発。車内にはチョコの空箱やらごみが散乱していて、前利用者ガチャは大ハズレである。目の前にゴミ箱があるんだから捨てて行けばいいのに。

「割烹 川崎屋」でランチを食べてきた

東レの愛媛工場の裏手辺りに位置する割烹料理店「川崎屋」にやってきました。調べた中でも結構評判が良さそうだったので、ここでお昼ごはんです。

名物の「まさきビーフン」やあんかけ焼きそばのほか、天ぷら定食やお刺身定食などの定食メニューも充実。今回はその中でも「おたた御膳」という天ぷらや刺身などが色々入った御膳をいただくことに。

こちらが「おたた御膳」です。ブリや鯛の刺身をはじめ、エビがメインの天ぷら、サラダや卵焼きなど品数豊富な御膳。お値段は1,760円で、ボリュームからすると割安にも感じます。

天ぷらは揚げたてで、2本のエビ天のほかサツマイモやしいたけなどの野菜天ぷらもどっさり。

お刺身はブリとマグロ・タイにタコでした。ブリも脂が乗っているし、タイやタコも柔らかくて美味しい。お刺身定食だったらもっとたっぷりみたいなので、お刺身定食も食べてみたい。ごちそうさまでした!

四国最西端の地「佐田岬」へ

愛媛県の中央部から横に細長~~く出ている佐田岬半島。その先端にある佐田岬へとやってきました。手前の駐車場に車を停めて終点までは1.8キロの遊歩道なんだけど、行っていると車の返却に間に合わない!ってことで駐車場までです。

駐車場の横から歩いて数分の場所にある展望台からは、佐田岬灯台と九州大分の地を眺めることができます。少し雲は多いけど良い雰囲気の景色が見られて満足。

小ネタとしてこの対岸に見える大分県側までは、海中に「国道197号線」が引かれています。今は「国道九四フェリー」に乗船しないと通ることができませんが、いつか橋とかできるのかも……しれない。

そしてこの佐田岬、携帯の電波が悪くてauに関しては圏外状態。もちろん楽天モバイルも圏外で、ドコモもあんまり安定しません。一方でソフトバンクだけは衛星を使用した「IP Star」の基地局を設置しているので電波強度は安定。衛星通信だから応答は遅いけど。

松山中心部に戻って「鯛めし」の夕食を食べてきた

佐田岬から松山市内までの所要時間からすると、もう直行で帰らないと間に合わない時間。一応駐車場からでも見られたから良かったけど、もう少し時間の余裕を持っておくべきと反省です。

「ンョ゛ハー゛」で有名な「ショッパーズ長浜店」へ

佐田岬から大洲市まで戻ってきて、立ち寄ったのは「ショッパーズ長浜店」です。よくある地場スーパーなんだけど、ここは「とあるもの」が話題になったお店。

それがこの「ンョ゛ハー゛」の看板。元々は店名である「ショッパーズ」と書かれていたのだけど、経年劣化で文字が消えていってこんな有様に。

インターネット上で大きく話題になったこともあり、看板を作り替えても捨てられることなく駐車場の横に保存されています。

店内に何かないかなと散策してみたら、四国(というよりかは高知な気がする)の御当地ドリンク「リープル」が売っていたので購入。さっぱりした乳酸菌飲料で、結構好きな味です。

車を返却してバスで松山駅へ(伊予鉄バス空港線)

カーシェアを25分くらいの余裕を持って返却し、近くのバス停から松山駅へと向かいます。市駅に行くほうがホテルや市街地には近いんだけど、きっぷを買いたいので松山駅へ。

松山駅経由の湯の山ニュータウン行きのバスに乗車。伊予鉄バスには古の車両もあるけど、これはそんなに古参ではなさそう。

しばらく乗車して松山駅に到着。運賃は450円って高い……前は340円くらいだった気がするのに。

旧松山駅。駅としての昨日は新駅へと役割を譲りましたが、まだ解体されずに残されています。

駅のみどりの窓口で「四国再発見早トクきっぷ」を購入。これは土休日の1日間にJR四国の全線が乗り放題となるきっぷで、前日までに購入が必要。明日乗車予定の「松山~高松」の通常運賃は3,940円なので、1,500円ほど安価に行くことができます(スマートえきちゃんで特急込みでも同じくらいだけど)。

松山市駅前の「鯛めし槇」で夕食

松山駅から松山市に向かう途中にある踏切。ここは伊予鉄の「大手町駅」の最寄りの踏切で、鉄道線と軌道線が平面交差する日本で唯一の場所、双方の車両走行時には「ガチャガチャ」という通常では聞かない音を聞くことができます。

歩いて15分ほどで松山市駅に到着。松山市駅は「いよてつ高島屋」と一体化した駅ビルとなっていて、かなりの巨大駅の風貌。屋上の観覧車には1日乗車券などを購入すると無料で乗れたんだけど、今は有料に。お金払ってまで乗るかと言われると微妙なんだよなぁ。

「鯛めしを食べたい」と思って来店したのは、松山市駅前にある「鯛めし槇」というお店。ここは京都に本店を構える鯛めしのお店で、お刺身を乗せるタイプの「宇和島鯛めし」を提供しています。

入口の値段を見ると、そこまでリーズナブルってわけでもないけど高すぎるほどでもないので入店。ここ最近はチェーン店の値段が高くなりすぎていて、ちょっと感覚がマヒしている感じもある。

通常の「鯛めし御膳」は1,800円で、刺身の量を倍、3倍にした鯛めし御膳が用意されています。また、宇和島の郷土料理をそろえた「宇和島郷土料理御膳」もあって今回はこちらを注文。お値段は2,400円でした。

これが「宇和島郷土料理御膳」です。鯛めし用の「鯛の刺身」をはじめとして、愛媛名物のじゃこ天や鯛かまぼこなど、愛媛県の郷土料理を楽しむことが可能。色々ちょっとずつ食べたい人におすすめ。

こちら鯛のお刺身。見た目には少なく見えるけど、結構量はある感じ。これ3倍とかにしたら鯛でお腹いっぱいになりそう。

じゃこ天と鯛かまぼこ。愛媛県と言えばじゃこ天って印象があるけど、個人的には「じゃこ天」よりも「じゃこカツ」が好き。

メインディッシュの「鯛めし」は、ご飯の上に刺身を並べてダシを掛け、卵黄を乗せていただきます。刺身は新鮮で柔らかく、合わせるダシもやさしい味わいでご飯が進む~! あっという間に食べ終わっちゃいました。ごちそうさまです。

天然温泉が楽しめるビジネスホテル「チェックイン松山」に宿泊

今日の宿泊先は松山市中心部にある「チェックイン松山」というホテル。選んだ理由は値段が安いこともあるけども、ビジネスホテルでありながら奥道後温泉から引き湯している天然温泉が楽しめること。松山市駅からは少し距離があり、最寄りの電停は大街道となっています。

ホテルの目の前にはドン・キホーテや飲食店があり、夕食や買い出しなどには不便しない立地です。

チェックイン松山(じゃらん)

チェックイン松山(楽天トラベル)

ロビーには洋風のソファが置かれており、チェックイン前やチェックイン後の待ち合わせにもゆったり過ごせそうな感じ。結構座り心地も良かった。

部屋にはアメニティが無いようで、フロント前にアメニティバイキングが設置されていました。必要な物だけ持って行けるスタイルです。

また、嬉しいサービスとしてジュースやコーヒーの無料提供が実施されています。宿泊中は何杯飲んでも無料なので、飲み物代が浮いて助かる。

「チェックイン松山」と「ホテル三番街」は一緒のホテルみたい

エレベーター横に「ご案内」として「ホテルチェックイン」と「ホテル三番町」の記載があったので調べてみると、どっちのホテルも「ホテルチェックイン」側でフロント業務を行っているとのこと。何で名前を分けているのかよくわからないけど、実質的にどちらに泊っても一緒みたいです。

2つのホテルがくっついているからか、廊下の雰囲気が全然違うのも面白い特徴。こっちはホテルチェックイン側の廊下で、一般的なビジネスホテルのような雰囲気です。

で、こっちがホテル三番町側の廊下。全然雰囲気が違ってびっくりする。

ランドリーや自動販売機にフィットネス器具まである設備

10階フロアにはランドリーが設置されていて、洗濯機は無料で乾燥機は有料。でも洗剤は別途購入しないとなりません(持参すれば無料)。

ランドリーの奥には無料で利用できるマッサージ機のほか、エアロバイクまで設置されている。エアロバイクで汗を流して、そのままお風呂へ直行ということなのだろうか。そして同室にある自動販売機は、低価格で購入できるおつまみや比較的安めな自動販売機など。でもジュースとかなら1階で飲めば無料だけどね。

給湯器や電子レンジ。これはどこのビジネスホテルにも置いてあると思います。

ちょっとした休憩室もありました。同じホテルに泊まっていて別部屋にいる人とで集まって話したりするのに便利そうですね。

また10階には製氷機もあり、そこで氷を入れて1階のドリンクバーで入れればキンキンのジュースを飲むこともできます。場所が一番上と下だから、ちょっと移動が面倒だけどね。

狭めだけども必要な物は揃っている客室

それでは客室へ。今回は一番安い「エコノミー」の部屋で予約しました。大き目なベッドが部屋の大半を占めているので、ちょっと狭めに感じます。でもベッドの上からテーブルの上まで手が届くのは、いちいち立ち上がらなくても良いから楽かも。

冷蔵庫の中にはミネラルウォーターが入っていました。電源は入っていないので、使う時には電源をオンにして使います。

テーブルの上には電源の延長ケーブルとドライヤー。ドライヤーは見てわかる通りの廉価モデルなので、髪の毛が乾くかと言われると謎。必要ならば自前のを持ってきた方が安心できます。

クローゼットと書かれた扉を開けると……なんだこれ。ステンドガラスがある謎の小部屋が出現しました。部屋にハンガーも無いのにどうやって掛けろと……。

バス・トイレはユニットバスタイプ。トイレにはウォシュレット機能付きです。でも天然温泉の大浴場があるので、客室内のお風呂を使う人は少ないかもしれない。

大浴場は奥道後温泉から引き湯した天然温泉

画像:チェックイン松山(公式サイト)

男性用は10階、女性用は2階に奥道後温泉から引き湯した「加水なし・加温・循環」の天然温泉が楽しめる大浴場があります。pH9のアルカリ性単純泉で、古い角質などを溶かして落としてくれる「美人の湯」と呼ばれる泉質。泉温は41℃に設定されているのでゆったり入浴できます(ちょっと塩素臭が気になるけど)。

さらに男女別の大浴場に加えて無料で利用できる貸切家族風呂もあるので、家族全員で同じお風呂に入ることもできます。大規模な温泉旅館であれば良くあるけども、ビジネスホテルで有るのを見たのは初めてかも。

画像:チェックイン松山(公式サイト)

また、男性浴室にはサウナの設備もありました。もちろん水風呂もあります。

そういえばこのホテル、すぐ近くにドーミーインがあるんだよね。天然温泉のビジネスホテルとして有名なドーミーインだけど、近年は価格上昇が激しくて温泉旅館並みの金額に。一方こちらは素泊まりで6,000円程度なので、出張経費などでも泊まりやすそうです。

明日は予讃線の普通列車で松山から高松まで移動へ

今日は1日愛媛県で過ごしたけど、明日は松山から高松まで列車で移動。購入しておいた「四国再発見早トクきっぷ」を使って鈍行列車での移動です。以前は青春18きっぷでよくやっていた気がするけど、この時間の普通列車での移動って久しぶりかもしれない。

そのまま直行しても面白くないので、今治に行ったり瀬戸大橋を渡ってみたりと、せっかくのフリーきっぷを満喫できればいいなーって思ってます。

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