松本に行く用事があったので宿を探したところ、市街地からもほど近い「浅間温泉」にある伊東園ホテルを発見。謎に伊東園ホテル巡りをしているのもあって、今回宿泊してみることにしました。

今回の旅行ではJR東日本の「JRE BANK」特典でもらえる4割引の優待券を利用。長野・松本をぐるっとまわる行程でめぐってきました。
浅間温泉の宿「伊東園ホテル・浅間の湯」に宿泊

本日宿泊するのは、松本市の浅間温泉にある「伊東園ホテル・浅間の湯」です。
もともとは明治創業の「富貴の湯」という歴史ある旅館だったけど、1993年に現在の6階建てのホテルに建て替え。その後星野リゾートが「夜まつり長者」として運営していたけど、2008年に伊東園ホテルに売却されたという経緯を持ちます。

まだ築30年ほどなのと、バブル期に増築を繰り返されたってわけでもないので整った印象がある佇まいです。

ロビーにある大きなラウンジスペース。チェックイン待ちなどでものんびり過ごせそうです。

売店。信州のお土産なども多数販売されていました。

浴衣コーナー。帯は部屋に備え付けられているので、サイズの合う浴衣を持って部屋に上がります。
安い展望なしのお部屋に宿泊

チェックインを済ませてお部屋へ。1人でもリーズナブルに宿泊できる「展望なし」の客室です。2階のバイキング会場の先にあるので、ご飯とか食べに行くのは便利そう。

客室内はこんな感じ。旅館というよりもビジネスホテルのような雰囲気です。ツインベッドなので荷物置く場所を確保できるのも嬉しい。

テーブルはテレビが結構占領しているけども、ある程度の作業スペースは確保されている印象。椅子が多いのは良いんだけど、ベッドと干渉しちゃって座りにくいのが少し大変だった。

冷蔵庫の上にはボトルや製氷機から氷を取ってくる容器のほか、お茶請けが用意されています。伊東園ホテルに泊まるときのちょっとした楽しみ。

冷蔵庫は何故か冷凍庫が分離されたタイプ。ホテルの客室にあるものとしてはかなり大きい印象です。もともとは客室ではなく、従業員向けの部屋だったのかもしれない。

ユニットバス。お風呂は大浴場を使用するので、浴槽の狭さなどは特に気になりません。
卓球場やゲームコーナーもある

伊東園ホテルでは館内で楽しめるスポットが備え付けられており、ここ浅間の湯でも卓球場が用意されていました。事前予約は必要だけど、無料で利用可能です。

スロットやワニワニパニックなどのゲームが並ぶゲームコーナー。ホテルによって設備が変わっていて、時にはレア物があったりするのが面白い。
松本市内を一望できる天然温泉の大浴場

最上階の6階には、アルカリ単純泉の天然温泉に入れる大浴場があります。源泉温度が50度ほどなので、加水なしの掛け流し温泉として提供。熱めのお湯なので私にとっては良いけども、人によっては熱すぎって思うこともありそう。
残念ながら露天風呂はないけど、窓からは松本市内や信州の山々を一望できる絶景が楽しめます。夜と朝で男女が交換になるので、ぜひ双方とも入ってみてほしい。ぽかぽかになるよ。
信州名物も楽しめる夕食バイキング

夕食バイキング。伊東園ホテルの食事はめちゃくちゃ美味しい! ってわけではないけど、無難に食べられる味って感じ。全体的に子供向けな物が多いので、子供連れでも楽しめそう。

たこ焼きにビーフシチュー。

ナポリタンにエビフライ、ポテトフライなどが並びます。ポテトはシャカシャカポテトみたいな袋もあって楽しそう。

冬のあったかお鍋コーナー。まずは国産牛を使用したすき焼きで、つゆを入れて自分でグツグツして作っていきます。

白菜の豆乳鍋と信州福味鶏の塩鍋、さらにもつ煮鍋が並びます。野菜が取りやすそうで嬉しい。

〆のうどんとすき焼き用の温泉たまご。

信州名物の山賊焼きや、鶏の唐揚げもありました。そこまでこだわりがないのであれば、ここで食べられると思っておけば良いかも。

もうひとつ、信州と言えばそばが有名ってことで3種類のそばがラインアップ。見た目だけで食感とかはあんまり違いなかったけどね。

そばはめんつゆのほか、信州らしい「きのこ汁」を入れて「きのこそば」として食べることもできました。

そばの薬味に、れんこんにちくわの天ぷら。天ぷらそばもできそうです。

お刺身とローストポーク。刺身は盛り合わせになっててエビが食べにくいので、舟盛りとかにしてもらったのが楽なんだよね。バクバク食べられないようにするためかもしれないけど。

お寿司コーナー。海老にイカ、こはだとサーモンでした。クオリティは100円の回転すし……同等かそれ以下か。

醤油ラーメン。ネギやメンマなどの付け合わせも置いてありました。

和惣菜コーナー。筑前煮や枝豆、ナスの揚げびたしなどが並んでいます。枝豆はビールと合わせておつまみに良さそうだね。

サラダとフルーツコーナー。レタスにブロッコリーやオニオンなどのほか、ポテトサラダにライチもありました。

デザート。あの美味しいミルクアイスはなくなってしまい、大きなアイスを自分で取る方式に。棒アイスが恋しい。横に並ぶのはロールケーキやバイキングでよく見かける四角いケーキです。

チョコフォンデュコーナー。シュークリームやバナナ、マシュマロにチョコを掛けて食べられます。

茶碗蒸しと白米。

白米の横には甘口のカレーと味噌汁がありました。甘口ってことで子ども向けな感じかな。

ドリンクコーナー。まずはアルコールです。ビールをはじめとしてチューハイやサワーなども飲み放題。伊東園ホテルの特徴ですね。

信州といえばぶどうも有名。そのためぶどう酒も用意されていました。ジュースじゃないよ。

ソフトドリンクコーナー。お茶やコーヒーのほか、各種ジュースが用意されています。しかし毎回ジュースの出し方がわからなくて困ってる人を見かけるような。

バイキングで取ってきた料理がこちら。そばに寿司、山賊焼きに刺身とデザート。これでおしまいではないけど、とりあえず食べたいものだけ持ってくるスタイル。

豆乳鍋ともつ煮込み。豆乳鍋はコクがあっていくらでも白菜が食べられそう。冬場の白菜消化にはもってこいだから家でも作ってみようかな。

国産牛のすき焼きは、つゆを入れて火をかけてグツグツ煮込んで、食べごろになったら卵とともにいただきます。
その後も何回か食べて回ってお腹いっぱい。ごちそうさまでした!
食後はカラオケを楽しんできた

伊東園ホテルは首都圏を中心に展開するカラオケチェーン「歌広場」と同じ系列だからか、無料で1時間のカラオケを楽しむことができます。チェックイン時に早いもの勝ちで予約する仕組みのため、歌いたいなら15時に来たほうが良い。


カラオケの設備は歌広場そのままなので、伊東園ホテルの広告がどんどん流れてきます。泊まってるんだけどなぁ……。

完全なるネタ枠にしか思えない歌をチョイス。個人的にはラップソングも歌ってみたいけど、それは入っていないらしい。
品数豊富な朝食バイキングを食べてきた

朝食バイキングの時間は7時から9時までだったので、7時半くらいに向かって食べてきました。まずはミートボールに白身魚のフライ、ポテトグラタンが並びます。白身魚フライは結構好きなので嬉しい。

グリーンピースは乗ってないタイプのポーク焼売。辛いのが好きな人はマスタードを付けてもよさそう。

マックのポテトみたいなのより、こういうポテトが好きっていうフライドポテトに、冷凍食品でよく見かけるオムレツ。中身は何も入ってなかった。そして一番左にあるのはあらびきウインナー。

厚焼き玉子にサラミと湯豆腐。この辺りはどこの伊東園ホテルズでも見かけるラインアップ。

焼き魚コーナー。アジの干物とサバの塩焼きでした。個人的にはシシャモとかのが良かったかも。

夜はそばだけど、朝はうどん。薬味も揃っていました。

ネギトロにきんぴらごぼう、ひじきに切り干し大根の煮物。小鉢に入ってそうな総菜たちが並びます。

松前漬けと刻みオクラ、ごま昆布やなめ茸などのごはんのお供です。個人的にはこれらを混ぜてまとめてご飯に乗せる! ってのがちょっとした贅沢みたいな気分になる。ねばねば美味しいよね。

サラダコーナー。夕食と朝食では若干の差があり、一部の入れ物は蓋がされています。写真を撮ったタイミングでは少なめだったけど、しばらくしたら補充されていました。

納豆に味海苔、温泉たまごです。朝食の定番ですね。

白米のほかに、おかゆとみそ汁が用意されています。

デザートコーナー。グレープフルーツにトロピカルフルーツ、さらにヨーグルトやコーンフレークがありました。また、ソフトドリンクに関しては、夕食バイキングと同じドリンクバーが提供されていました。

持ってきたバイキングメニュー。ポテトグラタンはあったかな? って思うけど、他のメニューは他の伊東園ホテルでも見かけるメニューです。もぐもぐ食べつつもあんまり食べると昼ご飯とかにも影響しそうなのでほどほどに。ごちそうさまでした!
唯一残る「富貴の湯」の痕跡

伊東園ホテル・浅間の湯の入り口に佇んでいる灯篭。これは前身の旅館「富貴の湯」のころに設置されたものらしく、今のホテルに唯一残る痕跡なんだとか。
松本滞在で気軽に温泉を楽しめる宿だった
伊東園ホテルは自社物件ではなく買収した宿を運営するスタイルなので、元ホテルに準じるクオリティ。今回の「浅間の湯」は築年数が比較的新しいこともあって、館内も新しく過ごしやすい空間でした。
食事も信州名物が楽しめたり、温泉もかけ流しでぽかぽか。もちろんお一人様でも宿泊できるので、のんびり休日を過ごすのにも良い宿ではないでしょうか。
いっぽうで家族風呂(貸切風呂)はなかったので、家族そろって温泉を楽しむ……というのができないのがちょっと残念かもしれない。後付でも良いから貸切温泉ができることを期待したいです。
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