長野経由で松本へ、松本城を見て浅間温泉に宿泊 – JRE BANKの4割引優待で行く、ぐるっと鉄路で巡る旅:1日目

2025年の旅行記

3連休の日月だけで行く珍しい旅行。今回は北陸新幹線とリゾートビューふるさと、特急あずさに乗って松本で過ごす2日間。市内にある伊東園ホテルズに宿泊する予定です。以前付与されていたJRE BANKの優待券などを使うので、新幹線代は4割引なのが嬉しい。

新幹線とリゾートビューふるさとに乗って松本へ

今日の経路は大宮を出発して、新幹線で長野へ。そこからは「リゾートビューふるさと」という臨時快速に乗車して松本へと向かいます。所要時間としては2時間半で、新宿経由のあずさよりも早かったりする。

大宮から長野まで(上越・北陸新幹線)

大宮から北陸新幹線に乗車。基本的には飛行機での旅行が多いけど、長野に行くなら新幹線が便利。特急あずさも良いけど、ぐるっと回る行程だと新幹線~在来線特急という流れのが安く済むんだよね。

  • 3505E
  • 大宮→高崎(上越新幹線)
  • 高崎→長野(北陸新幹線)
  • かがやき(505号)
  • 東京→敦賀
  • 大宮→長野
  • 8時36分→9時38分

乗車するのは最速種別の「かがやき」です。えきねっとトクだ値であれば「あさま」のが安いけど、今回はJRE BANKの優待なので早い列車を選びました。

乗車券は大宮から長野・松本経由で都内に戻る経路で発券。途中で分割するよりも安く済むし、1枚の優待券で完結できます。特急券は奮発してグリーン車を選択。乗ったことなかったから乗って見たかったんだよね。

車両はE7系。北陸新幹線や上越新幹線で使用されている車両で、新しいから設備も良い感じ。JR東の新幹線に乗っていると、東海道新幹線がショボく見えちゃうのは自分だけだろうか……。

行き先は福井県の「敦賀」です。延伸によって金沢~敦賀が未乗区間として残ってしまっているので、北陸観光フリーきっぷで乗りに行きたい。あんまり暑くないときに行こうかなとは思ってる。

グリーン車の座席は2列×2列の構成で、電動リクライニングまで備えています。座席同士のシートピッチも広いし、追加料金を支払う価値があるだけの座席品質じゃないでしょうか。ちなみにコンセントは中央のひじ掛けに設置されていました。

軽井沢を過ぎて車窓から雪景色の山を見られました。青空に白い雪景色の山って映えるよね。

長野駅の駅そば「ナカジマ会館」で朝食

長野駅では乗り換えに20分くらい時間があるので、いったん途中下車して改札前にある駅そば「ナカジマ会館」にやってきました。ここは信州そばが手軽に楽しめるお店で、毎回長野に来たら食べたくなる。

注文したのは「信州きのこそば」430円です。こだわりのだしに、信州名物の「なめこ」や「しめじ」などのキノコがたっぷり。若干トロみもあって食べ応えも十分です。

そしてここでは長野名物の「八幡屋礒五郎」の七味が提供されています。香ばしい香りにピリッとした辛みが美味しい七味で、長野尽くしの美味しいお蕎麦でした。ごちそうさまです。

長野から松本まで(信越・篠ノ井線)

食事を終えて在来線の改札に戻ってきました。ここからは松本に向かって信越本線と篠ノ井線に乗車します。

長野から松本までを早く移動するのであれば、一般的な手段は「特急しなの」に乗って行くこと。でも今回はしなのではなく、臨時快速が運行されているのでそちらに乗車することに。

  • 8230D
  • 長野→篠ノ井(信越本線)
  • 篠ノ井→松本(篠ノ井線)
  • 快速(リゾートビューふるさと)
  • 長野→南小谷
  • 長野→松本
  • 10時04分→11時29分

時刻表を見ていて見つけたのが「快速リゾートビューふるさと」という臨時快速。長野駅を出発して姨捨駅に停車し、松本から大糸線に入って南小谷まで向かう列車です。停車駅は少ないけども姨捨駅で長時間停車をすることもあり、所要時間は普通列車並みです。

「HB-E300系」という特別な車両で運行されるので、車内はクロスシートで快適に移動が可能。指定席券は840円掛かるけど、姨捨駅でゆっくり観光できることも考えれば気にならない出費です。

車内は2列×2列の座席配置。ゆったり観光することが目的な車両なので、シートピッチはグリーン車以上の幅広となっています。でも最初から最後まで乗ったら4時間ほどかかるのに、コンセントの設備が無いのは注意点かも(まあしなのにも無かった気がするけど)。

1号車の最後尾には、長野県のゆるキャラ「アルクマ」が4席を陣取ってました。記念撮影とかをしている人も結構いてにぎやかです。

えきねっとで発行した指定席券。松本まででも840円、南小谷まで行っても840円です。

リゾートビューふるさとは、途中「日本三大車窓」として知られる「姨捨」でしばらく停車。ゆったり写真撮影をする時間が確保されています。

姨捨駅からの景色。棚田百選にも選べれる棚田をはじめとして、山々が囲むように見える「善光寺平」を一望できます。良い天気だったので絶景が楽しめた。

停車中に普通列車の長野行きが停車。しなのの通過待ちのタイミングならば少し停車するけど、この列車はすぐに発車していきました。

青い空と積もる雪、そして緑色にデザインされた車両が良い感じ。

跨線橋からはホームを一望できました。ちょっと駅舎の方も見てみようかな。

ちょっと洋風な雰囲気も感じる駅舎。高原のペンションのような感じもするような。

右手の建物には、四季島専用のラウンジも用意されていました。中がどんな感じになっているのか気になるね。

無事に松本駅に到着。列車は南小谷に向かうけど、私はここで下車します。

松本市内で昼食を食べて観光してきた

今日はこのまま松本で過ごす1日。食事を食べたり、あとは松本城とかに行ってみようかなって感じ。徒歩圏内だからあんまりあちこちは巡れ無さそう。

駅ビルの「からあげセンター」で鶏肉尽くしの定食

昼食にやってきたのは、松本駅の駅ビルにある「からあげセンター」です。ここでは信州名物の山賊焼きなどをはじめとして、唐揚げやチキンカツなど揚げた鶏肉がたくさんラインアップ。どれを食べようかなって思ったけど、2人で来たので「山賊焼定食」と「チキン・チキン定食」を注文しました。

まずは山賊焼定食。タレに付け込んだ鶏肉に衣を付けて揚げた竜田揚げのようなメニュー。サクサクでご飯が進む一品です。

こちらは唐揚げとチキンカツ。山賊焼と違って事前に味付けはされていないので、付け合わせのタレに付けていただきます。今回は「美味だれ」と「タルタルソース」をチョイス。揚げたてでつい頬張っちゃうけど、火傷には要注意。

なおごはんやみそ汁などはおかわり自由なので、ガッツリ食べたい人にもおすすめ。一方で持ち帰り用のパックの提供もあるので、食べきれない場合は持ち帰ることもできます。ごちそうさまでした!

ハトがたくさんいる「四柱神社」へ

松本駅を出発して松本城方面へ。まずは途中にある「四柱神社」へと向かいます。

道中には「ありがとう!松本PARCO」という旗がたくさん。なんか閉館するみたいです。

閉店セールで賑わっている松本PARCO。閉店は2月末とのことで、最後の1週間だったみたい。地方の商業施設ってどんどん閉店して行っている気がする……。

風が寒い松本市内を歩いて四柱神社に到着。近くにはレトロ感あるお土産屋さんも並んでいました。

で、この神社にはハトの餌が売っていることもあってハトがたくさん。人慣れしすぎていて、全然逃げません。

なんか立派な像のような雰囲気のハトさん。でも油断をしていると……?

いつのまにか肩に乗ってきてたりする〜〜〜! そして思ったのが想定以上に重さを感じないってこと。軽いよハト。

現存天守に上れる「松本城」へ

四柱神社から少し歩くと松本城です。ここは戦国・江戸時代に建築された天守がそのまま残る「現存天守」で、日本にも12か所しかない貴重なお城の一つ。

お堀には鯉がたくさん。パクパクしてるけど餌はないよ。

拝観料700円を払って中へ。姫路城のような日本人お断りインバウンド価格のような値上げではないけど、2025年4月からは1,300円に値上げされます。

庭園。当初ここには本丸御殿と呼ばれる建物があったようだけど、1727年に焼失してしまったらしい。そのまま再建されることもなく現在に至ります。

城内は資料館のようにもなっていて、歴史上で使用されてきた拳銃がズラッと並べられていました。昔の鉄砲は真っすぐだったんだね。

戦国時代とかの話に良く出てくる「火縄銃」の弾を作る行程。当時の女性にとっては大切な仕事だったみたいです。

普段は倉庫として使用されていたという天守の3階。薄暗い雰囲気でちょっと怖い。

天守の最上階である6階の天井は、てこの原理を使用した「桔木」と呼ばれる構造となっており、瓦で重い天守の軒先が下がらないような工夫がされています。また、この部分には「二十六夜神」が祀られており、これまで松本城が大きな災害に遭わなかったのは「二十六夜神のおかげ」とも言われています。

天守6階からの景色。東側を眺めると、本丸御殿の跡や市役所、遠くには美ヶ原高原を眺めることもできます。

南側。城下町として栄える松本の街を眺めることができた方向で、今でも市街地が広がっています。

西側。遠くには上高地の山々が一望できます。右手の丘のようになっている場所は「城山公園」あたりでしょうか。

北側。松本城と同じく国宝に指定されている「旧開智学校」や、右手には今日泊まる「浅間温泉」を眺めることができます。旧開智学校は行ってみたかったけど、ちょっと時間が無いのでまたの機会に。

急な階段を降りて出口の方に進むと、戦国期築造のエリアと江戸期増築のエリアの境目を発見。どちらにしろ古いけど、ここだけでも200年くらいの差がありそう。

どっちにしろ200年以上経過していることもあって、パッと見た感じはあんまり差がわからない。

ところで、本来の松本城の入口は天守東側にある「太鼓門」です。せっかくなので帰りはこっちから出てみることに(バス停も近いし)。

こちらが太鼓門。市内からまっすぐ行く道とは異なり、なんだかひっそりとした雰囲気です。

浅間温泉へのバスに乗車して宿へ

そろそろ宿のチェックイン時間も迫ってきたので、近くのバス停から浅間温泉行のバスに乗車して浅間温泉へ。でも時間になってもバスが来ない……?

なんだか遅延していただけのようで、10分ほど遅れてバスが到着。交通系ICカードは利用できないけど、クレジットカードのタッチ決済は利用可能。JCBのタッチ決済で30%還元なのでラッキー。

浅間温泉の宿「伊東園ホテル・浅間の湯」に宿泊

本日宿泊するのは、松本市の浅間温泉にある「伊東園ホテル・浅間の湯」です。

もともとは明治創業の「富貴の湯」という歴史ある旅館だったけど、1993年に現在の6階建てのホテルに建て替え。その後星野リゾートが「夜まつり長者」として運営していたけど、2008年に伊東園ホテルに売却されたという経緯を持ちます。

伊東園ホテル浅間の湯(じゃらん)

伊東園ホテル浅間の湯(楽天トラベル)

まだ築30年ほどなのと、バブル期に増築を繰り返されたってわけでもないので整った印象がある佇まいです。

ロビーにある大きなラウンジスペース。チェックイン待ちなどでものんびり過ごせそうです。

売店。信州のお土産なども多数販売されていました。

浴衣コーナー。帯は部屋に備え付けられているので、サイズの合う浴衣を持って部屋に上がります。

安い展望なしのお部屋に宿泊

チェックインを済ませてお部屋へ。1人でもリーズナブルに宿泊できる「展望なし」の客室です。2階のバイキング会場の先にあるので、ご飯とか食べに行くのは便利そう。

客室内はこんな感じ。旅館というよりもビジネスホテルのような雰囲気です。ツインベッドなので荷物置く場所を確保できるのも嬉しい。

テーブルはテレビが結構占領しているけども、ある程度の作業スペースは確保されている印象。椅子が多いのは良いんだけど、ベッドと干渉しちゃって座りにくいのが少し大変だった。

冷蔵庫の上にはボトルや製氷機から氷を取ってくる容器のほか、お茶請けが用意されています。伊東園ホテルに泊まるときのちょっとした楽しみ。

冷蔵庫は何故か冷凍庫が分離されたタイプ。ホテルの客室にあるものとしてはかなり大きい印象です。もともとは客室ではなく、従業員向けの部屋だったのかもしれない。

ユニットバス。お風呂は大浴場を使用するので、浴槽の狭さなどは特に気になりません。

卓球場やゲームコーナーもある

伊東園ホテルでは館内で楽しめるスポットが備え付けられており、ここ浅間の湯でも卓球場が用意されていました。事前予約は必要だけど、無料で利用可能です。

スロットやワニワニパニックなどのゲームが並ぶゲームコーナー。ホテルによって設備が変わっていて、時にはレア物があったりするのが面白い。

松本市内を一望できる天然温泉の大浴場

画像:伊東園ホテル・浅間の湯

最上階の6階には、アルカリ単純泉の天然温泉に入れる大浴場があります。源泉温度が50度ほどなので、加水なしの掛け流し温泉として提供。熱めのお湯なので私にとっては良いけども、人によっては熱すぎって思うこともありそう。

残念ながら露天風呂はないけど、窓からは松本市内や信州の山々を一望できる絶景が楽しめます。夜と朝で男女が交換になるので、ぜひ双方とも入ってみてほしい。ぽかぽかになるよ。

信州名物も楽しめる夕食バイキング

夕食バイキング。伊東園ホテルの食事はめちゃくちゃ美味しい! ってわけではないけど、無難に食べられる味って感じ。全体的に子供向けな物が多いので、子供連れでも楽しめそう。

たこ焼きにビーフシチュー。

ナポリタンにエビフライ、ポテトフライなどが並びます。ポテトはシャカシャカポテトみたいな袋もあって楽しそう。

冬のあったかお鍋コーナー。まずは国産牛を使用したすき焼きで、つゆを入れて自分でグツグツして作っていきます。

白菜の豆乳鍋と信州福味鶏の塩鍋、さらにもつ煮鍋が並びます。野菜が取りやすそうで嬉しい。

〆のうどんとすき焼き用の温泉たまご。

信州名物の山賊焼きや、鶏の唐揚げもありました。そこまでこだわりがないのであれば、ここで食べられると思っておけば良いかも。

もうひとつ、信州と言えばそばが有名ってことで3種類のそばがラインアップ。見た目だけで食感とかはあんまり違いなかったけどね。

そばはめんつゆのほか、信州らしい「きのこ汁」を入れて「きのこそば」として食べることもできました。

そばの薬味に、れんこんにちくわの天ぷら。天ぷらそばもできそうです。

お刺身とローストポーク。刺身は盛り合わせになっててエビが食べにくいので、舟盛りとかにしてもらったのが楽なんだよね。バクバク食べられないようにするためかもしれないけど。

お寿司コーナー。海老にイカ、こはだとサーモンでした。クオリティは100円の回転すし……同等かそれ以下か。

醤油ラーメン。ネギやメンマなどの付け合わせも置いてありました。

和惣菜コーナー。筑前煮や枝豆、ナスの揚げびたしなどが並んでいます。枝豆はビールと合わせておつまみに良さそうだね。

サラダとフルーツコーナー。レタスにブロッコリーやオニオンなどのほか、ポテトサラダにライチもありました。

デザート。あの美味しいミルクアイスはなくなってしまい、大きなアイスを自分で取る方式に。棒アイスが恋しい。横に並ぶのはロールケーキやバイキングでよく見かける四角いケーキです。

チョコフォンデュコーナー。シュークリームやバナナ、マシュマロにチョコを掛けて食べられます。

茶碗蒸しと白米。

白米の横には甘口のカレーと味噌汁がありました。甘口ってことで子ども向けな感じかな。

ドリンクコーナー。まずはアルコールです。ビールをはじめとしてチューハイやサワーなども飲み放題。伊東園ホテルの特徴ですね。

信州といえばぶどうも有名。そのためぶどう酒も用意されていました。ジュースじゃないよ。

ソフトドリンクコーナー。お茶やコーヒーのほか、各種ジュースが用意されています。しかし毎回ジュースの出し方がわからなくて困ってる人を見かけるような。

バイキングで取ってきた料理がこちら。そばに寿司、山賊焼きに刺身とデザート。これでおしまいではないけど、とりあえず食べたいものだけ持ってくるスタイル。

豆乳鍋ともつ煮込み。豆乳鍋はコクがあっていくらでも白菜が食べられそう。冬場の白菜消化にはもってこいだから家でも作ってみようかな。

国産牛のすき焼きは、つゆを入れて火をかけてグツグツ煮込んで、食べごろになったら卵とともにいただきます。

その後も何回か食べて回ってお腹いっぱい。ごちそうさまでした!

食後はカラオケを楽しんできた

伊東園ホテルは首都圏を中心に展開するカラオケチェーン「歌広場」と同じ系列だからか、無料で1時間のカラオケを楽しむことができます。チェックイン時に早いもの勝ちで予約する仕組みのため、歌いたいなら15時に来たほうが良い。

カラオケの設備は歌広場そのままなので、伊東園ホテルの広告がどんどん流れてきます。泊まってるんだけどなぁ……。

完全なるネタ枠にしか思えない歌をチョイス。個人的にはラップソングも歌ってみたいけど、それは入っていないらしい。

明日は松本周辺を車でめぐる予定

明日はフォロワーさんの車に乗せてもらって松本周辺をめぐる行程。おそば食べて、古風な佇まいが広がる街に行く予定なので楽しみ。しかし旅行記を書くのが遅くなりすぎているような。

信州グルメを満喫して、歴史があふれる街並みを眺めてきた - JRE BANKの4割引優待で行く、ぐるっと鉄路で巡る旅:2日目
フォロワーさんの車に乗って、松本近郊の観光地を巡ってきました。帰りは特急あずさでゆったりと。

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