朝から列車に乗りっぱなし、客車列車に4時間乗ってきた – 台湾の西部を台鐵と高鐵で往復する乗り鉄旅行:2日目

2025年の旅行記

おはようございます。今日は台中から高雄までを台鐵に乗って向かう1日。単純に向かうと3時間くらいで到着しちゃうけど、海線を行ったり来たりするので結構時間は掛かりそう。

台北松山空港に飛んで台中まで行って来た - 台湾の西部を台鐵と高鐵で往復する乗り鉄旅行:1日目
羽田空港から台北松山空港に飛んで、台鐵に乗って台湾西部の台中に向かう1日。時間があれば観光とかもしたいなと思ったけど、結局乗って行くだけで終わったような気がする。

台中輕行旅(Hotel Leisure Taichung)の朝食

朝食付きプランを予約していたので朝食を食べに来ました。入口では部屋番号のチェックをされるので、チェックイン時にもらった封筒を持っていくとスムーズです。まず用意されていたのはおかゆ。

続いては野菜。これそのまんま食べたんだけど、おかゆにいれて食べるものだったのかな。

おかゆに入れて食べるっぽい味付け具材たち。なんだか台湾っぽい。

豚肉とキュウリを唐辛子が入ったタレで炒めた料理。ピリ辛で美味しい。

青菜の炒め物。食べた感じはほうれん草っぽい味がした。

平麺を炒めた焼うどんのような料理。台湾式焼きそばって感じかな。

パンコーナー。マーガリンとチョコクリームがありました。

サラダコーナー。レタスやキャベツなどが用意されています。あとは台湾パイナップルに茹で卵。

ドリンクコーナーには台湾の豆乳「豆漿」と紅茶、別の場所にホットコーヒーがありました。この豆漿は甘くておいしいのでぜひ飲んでみてほしい。

持ってきたのはこんな感じ。あんまりラインアップが多いわけでもなかったので3種類をパクパク食べてました。個人的には青菜の炒め物が美味しかった。ごちそうさまです。

それではチェックアウトして出発。お世話になりました。

台鐵の海線を経由して高雄へと南下

今日は夜に高雄に着けばいいという行程。旅行の目的が台鐵に乗ることなので、竹南から彰化の別経路である海線に乗って行きたいと思います。本当は行きは山線で帰りは海線のような形で台鐵往復をしたかったんだけど、最終日は早めに台北には戻っておきたいと高鐵に。

台中から彰化まで(台鐵縦貫線<山線>)

台中駅から一旦山線との分岐点「彰化」まで向かいます。最初は台中から竹南に行けば良いじゃんと思ったけど、よく考えたら一部区間残ってしまうことに気づいたので……。

乗車するのは8時28分発の區間車。區間車というのは日本でいう普通列車のことで、一番安価に乗車することができる種別です。ちなみに2番目の南回りの台北行きは観光列車の「環島之星」で、旅行商品としてしか乗車できません。

到着したと思ったらホームが予定とは変わって反対側に。區間車に乗るのはこれが初めてかも。

車内にはLEDの案内表示板が設置されているので、降りる駅は分かりやすい。それよりも漢字だから記憶しやすいという漢字圏の日本人ならではの感覚もあるかもしれないけど。

途中駅の「新鳥日」で通過列車待ちとのことで少々停車。きっとさっきの「環島之星」だろうなーと思って反対側のホームで待機してみることに。

通過列車の前に逆方面の列車がやってきました。これも區間車ですね。

環島之星がやってきました。車両自体は莒光号と同じなので正面から見てもあんまり面白みはありません。客車側はサンリオとコラボしたラッピングがされていました。

彰化から竹南まで(縦貫線<海線>)

彰化駅までの運賃は26元(114円)で、ICカードの割引が無いなと思ったら2024年に終わっていたらしい。これじゃわざわざICカードで乗らなくてもきっぷで買えば良い気がしてきた。物理的なお土産にもなるし。

乗車するのは基隆行きの自強号。今回は海線でも山線でも良かったんだけど、この列車は海線経由らしい。

窓口で乗車券を購入してみたら「無座」という内容に。これは日本でいう「立席」のことで、空いている席に座っても良いけど指定券を持った旅客が来たら譲らないといけません。お値段は194元(849円)。

車両はE1000型で、PP1000型とも呼ばれています。昨日も乗ったタイプですね。無座だから座れるかなと心配だったけど、無事に着席して竹南を目指します。

竹南から新左營まで(台鐵縦貫線<海線経由>)

竹南駅に到着。少し時間もあるので駅周辺を散策してみることに。多くの列車が停車する主要駅になっているけども、一部通過列車があるので注意。

外から見るとこんな感じで立派な駅舎が建っています。駅の中にはコンビニとかパン屋さん?もあるので、ちょっとした買い物なら済ませられそう。

駅構内には昭和11年の日本統治時代に撮影された竹南駅の写真も展示されています。台鐵の路線は多くが日本統治時代に作られたものなので、大体どこの駅にもこういう写真が残ってそう。

「竹南」の読み方は「Zhunan」というらしく、南の部分だけは同じ読み方なのね。

乗車するのは11時03分発の莒光號。指定席は確保できなかったので「無座」でしか発券できませんでした。

特急列車である「自強號」では無座でも運賃は変わりませんが、莒光號に関しては80キロを超えると2割引きとなって372元(1,628円)になります。でもこれ謎なのが、普通列車扱いの區間車よりも運賃が安くなるんだよね(區間車で乗り通すと388元で1,698円になる)。以前はICカード乗車で區間車の10%引きで乗れるという特典があったけど、今では廃止されたので普通に買った方が安いのかも?

こちらが莒光號。電気機関車で客車を引くというブルートレインのような列車です。台湾でもいつ廃止になるかわからないので、乗りたい人は早めに台湾へ。

1/60でも見切れてしまった側面案内板。次に来た時にもまだ走ってるんだろうか。

竹南発車時点では席が空いてなかったので立って乗車。ファミリーマートで購入した黒松コーラを飲んでひと息。コカ・コーラとかペプシとは違った味わいです。

ハムチーズパン。あんまり時間が無いので昼食はこれで済ませることに。高雄に16時前に着くので、その時に追加で何か食べたいな。

このまま高雄まで座席無しは辛いと思っていたら、途中の白沙屯駅で席が空いて着席。このまま新左營まで座って行ければいいけど……。

海線と言っても海岸線で景色が良いというわけでもなく、田畑や街を通りながらの景色。寺院のようなものが見えると日本じゃないんだなってのを実感できる。

途中の大甲駅。ホームの下の方はレンガ造りになっているけど、これは開業当時からの物なのだろうか。

駅の少し先には蒸気機関車で使われていたであろう給水塔が今でも残されていました。

段々乗車率も落ち着いてきて、結構空席が出てきた車内。結構細切れで席が予約されていたりして、そのせいで通しだと満席になってたりするのかな。

のどかな田園風景を眺めながら、そんなに急がない客車列車での鉄道旅。日本では味わえない経験です。

車窓を眺めていると、なんだか古そうな車両が長~く連なっている場所を発見。何だろうと思っていたら答えがすぐ先にありました。

無残に壊されている車両。どうやらここは列車の墓場のようです。

彰化と竹南を繋ぐ海線の往復が終了。ここからは新左營までの未乗区間を進んで行きます。これだけでもう200キロくらい乗車しているけど、払った運賃は2,000円しないくらい。

そういえばとバッグに入っていた杏仁ライスミルクをごくごく。ほんのりとした甘みで飲みやすく、トロトロしているので小腹が空いたときにもちょうど良さそう。

途中の二水駅からは集集線が分岐。台鐵にはメイン路線の他に短い支線が結構あるので、それも今度めぐってみたい。

通路にまで居た旅客はかなり減って、無座でも自由に座り放題な状態に。私の居た席も誰も来ないようでした。4時間経ちっぱなしの刑にならずに済んでよかったー。

地下化が予定されている台南駅。台湾南部では高雄に並んで主要な都市となっています。

岡山駅に停車。おかや……じゃなくて「Gangshan」と読みます。同一名って面白いよね。

そうして無事に終点の「新左營」に到着。長距離列車だったけど、遅延なく到着してくれてよかったです。個人的に見ている限り、数分程度の遅延はあっても大幅な遅延は少ない印象。

ホームに降りて長い客車を眺めます。暗い雰囲気もあって旅の終点って感じがして好き。

先頭に付いていた電気機関車はいつの間にか外されてどっかに行ってしまいました。反対側に付けて折り返しの列車になるのかも。

翌日の高鐵きっぷを確保しておいた

新左營は高鐵の左營と同じ場所にあるので、明日使うきっぷを受け取りに来ました。あらかじめKlookで予約していたもので、外国人割引とクーポンとPayPayやらで5,000円以下で南港まで購入。

窓側が良いと言ったけど、もう埋まっているらしい。左營からなら自由席も余裕だろうし、自由席乗れないのかなこれ。

新左營から高雄まで(台鐵縦貫線)

今日のホテルは高雄駅の近くにあるので、新左營から高雄まで台鐵で移動。きっとMRTよりは安いはず。

ちょうど2分後に出る電車があったので急いで改札へ。日本でいう快速のような種別「區間快」がちょうど止まっていました。これなら高雄まで停車駅が無いので早く到着できます。

車両はこんな感じ。日本の通勤電車と似たような雰囲気です。

数分で高雄に到着。これで前回の東側経路を含め、台鐵で台北からぐるっと一周を完乗できたことに。

高雄駅はターミナルということもあって、かなりの頻度で電車が走っています。でもこれだけ走っていると、ICカードの運賃判定が変なことにならないのかな。3028(區間快)と144(自強)とかごっちゃになりそう。

立て直されてめちゃくちゃ豪華になった高雄駅。そんな高雄駅の旧駅舎が今でも残されているとのことで見てくることに。

それがこちら。近くの近代的なビルの中で、ここだけ歴史が切り取られたような建物が残されています。これも日本統治時代から残っている建物です。

現在は改修工事中なのか、中には入れなくて残念。勝手に入るな罰金だぞという警告も張り出されていました。

良いお天気の高雄。さて、今日のホテルに向かいましょう。

高雄駅から歩いてすぐにある「御宿行旅 雄中館(Royal Group Hotel Xiong Zhong Branch)」に宿泊

今回宿泊するのは、高雄駅からほど近い「御宿行旅 雄中館(Royal Group Hotel Xiong Zhong Branch)」というホテル。高雄市内に7つのホテルを展開する「御宿行旅」グループが運営しています。Agodaで予約したんだけど、土日ということもあって少しお値段は高めの朝食付きで7,000円ほどでした。

入口はこんな感じでおしゃれ。

チェックインしたら日本語で書かれた説明書きを手渡されました。洗濯機と乾燥機も無料で使えるみたい。

洗剤も置いてあったので、完全に無料で使えるっぽいですね。何日間かの滞在ならここで洗えるのは助かりそう。

カフェテリアスペースで飲み物と軽食が無料で提供

このホテルが気になった点として、24時間カフェテリアスペースでドリンクとか軽食が無料で提供されているということ。どんなもんなのか見てきました。

まずはドリンク。オレンジジュースや紅茶のほか、コーヒーサーバーも用意されています。

続いてお饅頭コーナー(?)です。左には肉まんがあり、右側には色々な味の饅頭が並んでいます。どれもおいしそう。

ティーバッグに入れるお湯とポップコーン、さらにクッキーまで。軽食だけど普通に夕食を済ませようと思えばできそうなラインアップです。食べ過ぎ注意かも。

あとはアイスクリームもありました。結構外が暑いので助かる。

さっそく肉まんと饅頭、オレンジジュースを持ってきて食べて見ました。無料サービスだけど味は美味しく、これ食べ放題ってかなり良いと思う。ちょっとしたラウンジ気分。

清潔で広々としたシャワールーム付きの部屋

それでは客室です。値段の関係で窓が無い部屋を選択したんだけど、ベッドも大きくて良い感じのお部屋。空調も部屋ごとに調整できるようで、入った段階で適温になっていました。

ところでここ、エレベーターの数がスーパーホテルみたいに1台しかなくて、結構待ち時間が生じたのが気になりました。

ダブルサイズの大きなベッド。脇には照明のスイッチとコンセントも設置されています。

入口の近くには使い捨てスリッパと不織布バッグなどがおいてありました。便利に使えそうなバッグいいね。

テーブルは広々としていて作業もしやすそう。

LANケーブルが挿さるポートとコンセント。赤い方は通電してなかったので、右側のコンセントを使うのが正しいようです。

テーブルの端にはミネラルウォーターとケトルが用意されていました。2本あるのは嬉しいね。

引き出しを開けるとコーヒーやお茶のティーバッグとドライヤーが入ってました。

下には冷蔵庫……ってここにも水が入っている。計4本ってどれだけ水を飲むと思われているんだ。

机の上に置いてあった冊子を広げると、中には高雄市の観光ガイドが入ってました。そしてなにこれ。

なぜコンドームが入っているんだ……。ここはラブホテルじゃないぞ。

バス・トイレは広々してて使いやすそう

気を取り直して、バス・トイレの設備。トイレも洗面台もきれいに清掃されていて良い感じ。石鹸は新品が用意されていました。

シャワールームは部屋になっているので、どこかに水が飛ぶ心配もありません。水圧も問題なさそう。

高雄の街を散策しながら夕食を食べてきた

ホテルでひと段落したら夕食を食べに街へ。以前も行ったハンバーガー屋さんにまた行きたいんだよね。

なんだか市場みたいな場所。商店街って感じなのかな。

たくさんの提灯がきれいな「高雄三鳳宮」に参拝してきた

ハンバーガー屋さんに行く前に地図で気になった「高雄三鳳宮」に寄ってみることに。写真見ると提灯がめちゃくちゃきれいそうな雰囲気な寺院です。

正面に回ってみました。野犬がいたりするので足元には注意。めちゃくちゃ豪華な寺院でちょっと緊張しちゃう。

中には提灯がズラッと並んでいてめちゃくちゃきれい。お線香の香りも漂っていて心が落ち着く空間です。気持ちを込めてお参りして来ました。

ふと柱に日本語が書いてあるのを見てみると、観光客が日本の小銭を賽銭として入れていて困っているとのこと。海外で日本円をお賽銭に入れるっていうのを考えたことなかった。

困ってそうだったので話をして小銭を両替して回収してきました。その数10円玉が100枚! 日本で台湾ドルの小銭をもらっても困るように、海外で日本の小銭を渡しても困ってしまうと思います。お賽銭は現地通貨でするようにしましょうね……。

この件をX(旧Twitter)に投稿したところ、想像以上の大拡散されてしまってびっくり。そして拡散も落ち着いてきたなと思った数日後、ふと連絡が来てみてみると。

高雄三鳳宮PO「日幣換紙鈔」公告 意外轟動千萬日本網友(自由時報)
日客變多! 高雄三鳳宮香油錢箱現大量「十元日幣」-民視新聞(台視新聞 TTV NEWS)

台湾の全国ニュースになっていました……。

「丹丹漢堡」でハンバーガーとフライドチキンを食べてきた

前回も行った丹丹漢堡にやってきました。今回は前回とは違うメニューを頼もうかな。

注文したのは「7」にミルクティーのセットと、香酥米糕というちまきのフライのようなものを注文。たのしみー。

しばらく待っているとできたようで呼ばれました。これでお値段612円ほどです。

まずはハンバーガー。テリヤキバーガーのような味わいです。

続いて骨付きのフライドチキン。揚げたてサクサクで食べ応え十分。やっぱり台湾のフライドチキンはおいしい。

最後に香酥米糕をパクパク。しょう油のようなタレを付けると味変になって良い感じ。もっと食べたいけどもお腹がいっぱいなのでこの位で。ごちそうさまでした!

明日は早めに台北に戻って軽く観光してから帰国予定

台鐵に乗って台北から高雄まで行くという目的も済ませ、明日は台北に戻って松山空港から帰国予定。高鐵だから少し高雄に居ても良いけど、出来れば早めに台北に戻っておいた方が安心できるから早めに北上する予定。

台北ではご飯食べて西門辺りをめぐってみようかなと計画中。台湾総督府とか行けたら良いな。

台北の街でちょっと観光して日本に帰国の最終日 - 台湾の西部を台鐵と高鐵で往復する乗り鉄旅行:3日目
高雄から高鐵で一気に台北に移動、フォロワーさんと会って台北をちょっと観光してきました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました