海外旅行に行くときに重要なのが現地での通信手段。手軽なのは国際ローミングだけど、値段が高かったり格安SIMではデータ通信に対応していないこともあります。
そこで今回は、Klookが提供している格安を実際に台湾で使ってみたのでレポ。結論から先に言うと快適に使えるのでめちゃくちゃおすすめ。でも注意点もあります。
最安100円から使える格安eSIM
まず前提として、今回使用するのは「eSIM」というサービス。一般的なSIMカードを使用しなくても通信ができる技術で、これによって使いたい時にすぐ使える回線が手に入ります。そのためeSIMが使用できる端末でないと利用できません。
なかなか使ったことがないと知らないサービスかもしれませんが、例としてiPhoneでは「iPhone XR/XS」から対応。発売日は2018年なので、今iPhoneを使っているという人なら大多数が対応機種を持っていると思います。
一方でAndroidの場合はメーカーにより対応可否が結構大きいので、まずは手持ちの端末が対応しているかを確認しておきましょう。
Klookから台湾eSIMを購入
購入はKlookのアプリから可能。なお支払いにはクレジットカードのほかPayPayも使うことができ、3%クーポンなどが配布されているのでお得。

さまざまなアクティビティがある中で、今回はeSIMが欲しいので「台湾 5G eSIM」を選択します。なお隣のは店頭受取で違うタイプらしく、お値段が結構違うので要注意。

プランは1日ごとに使えるデータ量が決まっているものと、期間中のデータ量が決まっているものの2タイプ。なお無制限プランもあり、3日では595円(2025年5月現在)なのでメインで使う予定なら無制限のが良いかも。

今回選んだのは「1日あたり1GBで3日間使える」プランで100円。1日あたり33円ってめちゃくちゃ安い。なんだかキャンペーンでこの価格になってるみたいで、5日買うより3日を2回買うほうが安いのは謎。

金額を確認して予約手続きへ。実は台湾ドルだったりすることもなく、日本円で100円で購入できます。ちなみに本人確認などは不要。

eSIMを買ったらクーポンがもらえました。10%オフとかもあったので、台湾で他のアクティビティを予約する予定があるならeSIMが不要でも買ったほうがお得になるかもしれない。
eSIMのアクティベートまでは日本国内で可能

購入が完了したら使う端末でアクティベートを行います。このアプリから直接やることもできるし、購入端末と使う端末が違う場合はQRコードを表示してアクティベートすることも可能。今回はQRコードでのアクティベートをやってみました。

eSIMのアクティベート用QRコードをiPhoneで読み込んでアクティベートを行います。ここはアクティベートしたいので「許可」を選択。

ここからはウィザードが表示されるので、案内に沿って進んでいきます。ここで出てくる「1010/CSL」というのはこのSIMの発行元のキャリアの名前。香港の通信キャリアです。

iPhoneで操作しつつ、Klook側でアクティベーション済みとなったら日本国内での作業は終了です。

なおeSIMを入れた端末側では通信を確立しようとくるくるしているけども、これはキャンセルで問題ありません。そもそも日本では接続できないので待ってても終わらないし。
台湾に着いたらローミングオンで接続

台湾に着くとeSIM側のアンテナが立ちますが、そのままではインターネットが利用できません。なので設定のモバイル通信から「データローミング」を有効に設定します。

データローミングを有効にして「5G」か「4G」と表示されたら接続完了。インターネットが利用可能です。

なおこのSIMで利用できるのは、台湾の最大手キャリアである「Chunghwa Telecom(中華電信)」のみでした。
CSL自体は「FarEasTone(遠伝電信)」や「Taiwan Mobile(台灣大哥大)」へのローミングも対応してるようだけど、このSIMの制限なのかもしれない。とはいえ使っていて困ることもないと思います。
楽天モバイルの国際ローミングと比較してみた
今回は同じiPhoneに楽天モバイルも入れてきたので、通信速度の比較を行ってみました。どちらもキャリアは「Chunghwa Telecom(中華電信)」です。

まずは楽天モバイル。ダウンロードで200Mbpsを超えるなど、かなり快適な速度で通信が可能でした。なおPINGの値が高いのは、国際ローミングで日本と往復してるから。これは仕方ありません。

続いてKlookのeSIM。通信速度自体は楽天モバイルのローミングより遅かったものの、100Mbps近く出ているのでウェブ閲覧も動画視聴も支障なく行えます。
また香港までのが近いからなのか、PING値に関してはこちらのが早い結果に。ウェブブラウジングだと快適さに軍配が上がるかも。
「香港のキャリアでのローミング」という注意点
通信速度も支障なく、台湾旅行でも困ることなく使えた今回のeSIM。特に注意点がないかというと一つあり、それが「香港のキャリアのローミング」ということ。あんまり気にしてる人も居ないように感じますが、国際ローミングで通信を行う場合、接続元はSIMのキャリアの国となります(今回の場合は香港)。
そのため、普段使っているサービスなどが「海外からのアクセスを遮断」しているような場合はアクセスができないということが起きるので、その点には注意しましょう(国内キャリアである楽天モバイルやahamoは日本国内からの通信扱いとなるので問題なし)。
意外(?)な注意点があるKlookのeSIMだけど、現地での情報収集やSNSなどの利用は問題なく使えるので、対応端末を持っているならばレンタルWi-Fiや国内キャリアのローミングより有力な選択肢になるのではないでしょうか。
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