おはようございます・今日は廃線跡をめぐって北見に行く1日。結構時間がある予定ではあるけども、あんまりのんびりしていたら時間が無くなってしまって慌てちゃいそうな予感がしている。なんかいつもそうなんだよね……。

- 紋別セントラルホテルの朝食はホタテが食べ放題!
- 前回寄れなかった渚滑線の廃線跡に行ってきた
- 湧網線の廃線跡を巡りつつ網走市内へ
- 名寄本線の「小向駅」跡に立ち寄り
- なんとなく線路の跡が分かる「五鹿山仮乗降場」跡
- 藪の中に消えた「福島仮乗降場」跡
- 石碑だけが跡を示す「芭露駅」跡
- 藪が広がる「志撫子仮乗降場」跡
- 線路跡の転用道路がある「浜床丹仮乗降場」跡
- 道路に転用されてバス停も消えた「床丹駅」跡
- 美味しいソフトクリームが食べられる「若里ジャージーミルク工房ARVO」で休憩
- 高台にあって景色が良い「若里仮乗降場」跡
- 鉄道資料館がある「佐呂間駅」跡
- 佐呂間市街地にある「味よし」でホタテ丼を食べてきた
- 牧草置き場になっている「堺橋仮乗降場」跡
- 道の経路が変わっててよくわからない「興生沢仮乗降場」跡
- 駅舎や鉄道員の宿舎が残っている「知来駅」跡
- 広場があるだけになっている「紅葉橋仮乗降場」跡
- ソーラーパネルがたくさん置いてある「仁倉駅」跡
- 「サロマ湖畔ユースホステル」に寄り道
- 跡地の建物に列車が描いてある「浜佐呂間駅」跡
- 畑のようになっている「北見富丘駅」跡
- 広い畑しかない「東富丘仮乗降場」跡
- 同名のバス停が設置されている「北見共立駅」跡
- 全線廃止前に廃止されていた「土佐仮乗降場」跡
- 石北本線との合流地点にあった「大曲仮乗降場」跡
- ホームの跡と駅名標が残っている「網走駅」
- 網走駅前の「アルカディア」で夕食
- 閉館10分前に来た「オホーツク流氷館」
- 北見の中心地にある「ドーミーイン北見」に宿泊
- 明日は「ふるさと銀河線」の廃線跡を見て釧路へ
紋別セントラルホテルの朝食はホタテが食べ放題!
紋別セントラルホテルの楽しみは朝食。紋別の名物となっているホタテが食べ放題という豪華なラインアップです。毎回これを目的に来ている気がする。

まずは温泉卵に卵焼き。卵焼きは焼き具合もちょうど良くておいしい。

続いてスクランブルエッグと煮卵、鶏肉や人参・大根の煮物。毎回思うけども卵料理の種類が豊富だよね。

きんぴらごぼうと、焼き目が付いた帆立にブロッコリースプラウトとミョウガを薬味として合わせた帆立のたたき。ポン酢ジュレを付けていただきます。

そして中央に目立つ形で置いてあるのが帆立の刺身。変に細かく切っているわけでもなく大振りのホタテがたっぷり盛られています。これが食べ放題ってのは贅沢……!

天ぷらのかまぼこに生たまご、さらに冷奴が並びます。

裏手には焼き鮭と焼きにしん。ホテルだとサバが多い気がするけど、北海道らしいにしんが置いてあるのはポイント高い(ホッケのときもあるみたいです)。隣には漬物も並んでいます。

ポテトサラダにハムマリネ。北海道のポテトサラダはぜったい美味しいやつ。

生野菜コーナー。レタスにブロッコリー、トマトなどが並んでいます。

別の場所には煮込みジンギスカン。柔らかいお肉が美味しくて毎回たくさん食べちゃう。横にあるのはベーコンとソーセージ。

イカフライと鶏のから揚げ、目玉焼きです。毎回思うのが「ザンギ」として出してくれたら北海道らしいのになぁというところ。

白米とカレー、おかゆです。ごはんは特に銘柄とか書いてあるわけじゃないけどおいしい。

みそ汁と蕎麦。薬味も色々揃っています。

パンコーナー。バターロールにフランスパンなどのほか、ジャムやチーズが置いてあります。

ドリンクコーナー。コーヒーと牛乳、烏龍茶とオレンジジュースが並んでいます。



デザートコーナー。フルーツとおこっぺヨーグルトが用意されていました。

食べたいものを持ってきました。ホタテのたたきにジンギスカン、焼き魚など。これだけで普通に定食で食べたら1,000円以上しそう。

ホタテは冷凍かなって感じ。まあその点は仕方ないかなとは思う。

薬味を乗せたホタテのたたき。ポン酢ジュレと一緒に食べるのが好き。

そしてホタテ丼を作って持ってきました。何杯でも食べ放題ってしあわせ……! お腹いっぱいホタテを食べて満足。ごちそうさまでした!

朝食後は本館9階にある展望デッキから港を眺めます。天気が良い日に朝日を見るとめちゃくちゃ絶景らしいんだけど、今日はどんよりです。雨が降ってないだけ良いという感じ。

それでは出発。お世話になりました。

前回寄れなかった渚滑線の廃線跡に行ってきた
紋別市の「渚滑」から滝上町の「北見滝ノ上」までを結んでいた渚滑線。2023年に一度来ているんだけど、時間が無くて寄れなかった駅があるんだよね。なので今回は漏れていた駅跡を潰していきたいと思います(でも廃線跡という意味だと見にくくなるし、全部できたらまとめたほうが良いかもな)。

出発前にモダ石油でガソリンを給油。なんだか紋別ってガソリンが安いので、ここで満タン入れて行くことをおすすめ。158円/Lでした。

道路沿いに地名の看板が残る「元西仮乗降場」跡
渚滑駅の次の「元西仮乗降場」です。仮乗降場というのは国鉄時代に設定されていた駅を設置するまでもないけども乗降があるから列車を停めていた場所で、運賃計算は前後の駅として計算されていたりと特殊な仕組みでした。小さな集落が多く点在していた北海道に多く設置されていましたが、JR発足時に「駅」と昇格して現在では残っていません(元仮乗降場な駅はある)。
道路に錆びた「元西」という看板が残っている場所が仮乗降場の入口で、現在では牧場になっていました。この地域の名前が「元西」だから名前が設定されたものと思われますが、バスの停留所名は何故か「8線」となっています。

荒野が広がっている「十六号線仮乗降場」跡
下渚滑駅は前回行ったので、次は「十六号線仮乗降場」です。駅跡は完全に荒野になっていて何も残っていません。以前は曲がる道に「16号線」と書かれた看板があったようだけど無くなってしまっていました。駅名の由来ですが、おそらくこの道が16号線だから(国土地理院の地図参照)でしょう。

駅前通りごと消えてしまった「中渚滑駅」跡
次の駅は「中渚滑駅」です。最初にWikipediaで座標を調べて来て見たんだけど、なんだかおかしい。当時の航空写真と見比べてもここじゃない気がする。

座標の道路は「中渚滑紋別(停)線」で、道路自体が渚滑線があったころから存在していたということもあり、位置がズレているみたいです。

先ほどの場所から少し滝上方面に行くとバスの「中渚滑」停留所が設置されています。なので大まかな場所はあっているということで、当時の航空写真をGPSで確認しながら位置を確認。

最終的に駅の場所だったのは、バス停の少し先で左に入れる場所の先でした。完全に畑になっているけども、当時はここが「駅前通り」で建物もあったらしい。絶対信じられない。

畑になっている「上東仮乗降場」跡
中渚滑駅の次は「上東仮乗降場」です。来て見たけども畑になっていて痕跡は見あたりませんでした。名前の由来は周囲の地名のようですね。少し先に「上東会館」という建物がありました。

「上渚滑駅」跡には鉄道資料館がある
「上渚滑駅」には以前来たんだけど、鉄道資料館があるという情報を聞いて再訪。結果としては平日しか入れないようで窓から見るしかできませんでした。中には駅名表や運賃表などが展示されているようなので、金か月で来れたら来て見たい。
しかし上渚滑駅前は「上渚滑停車場線」という道路なんだけど、シャッターが多く立ち並ぶ建物を見るとなんだか寂しい気分になります。昔は人が多かった時代もあったんだろうなぁ。


畑になっている「奥東仮乗降場」跡
上渚滑駅の次にあった「奥東仮乗降場」です。奥東の集落とは少し離れた場所にあったようで、当時も結構歩いたんじゃないでしょうか。現在は畑になっていて痕跡はありません。

当時の駅舎が残る「濁川駅」跡
滝ノ下駅、雄鎮内仮停留所は以前見たので、次に来たのは「濁川駅」です。集落の中に位置していた駅で、当時の駅舎がそのまま残って倉庫として使用されています。なお線路跡はパターゴルフ場になっていて残っていません。

裏手に回るとホームの跡も残っていました。ちゃんと駅跡だとして保存されている場所も良いけど、こうしてひっそりと残っている駅跡も好き。

ところで駅前にあるこの建物は旅館のようで、おそらく渚滑線があったころから有ったんだと思う。調べてみると今でも営業しているようです。なにか資料とか有りそうで気になるなぁ。

記念館として残されている「北見滝ノ上駅」跡
渚滑線の終着駅、滝上町にある「北見滝ノ上駅」に到着。ここも濁川駅のように当時の駅舎が残されていて、内部にはいろいろなものが展示されています。特に鍵なども掛かっていないので自由に見ることが可能。


ここ自体は以前も来たことがあるんだけど、ふと気になったのが時刻表。北見滝ノ上を21時25分に発車する終電に乗ると接続が「急行大雪」となっているけどどういうこと……?

横に北海道全体の時刻表が残っていたので渚滑線を見てみると、21時20分に出発した列車は22時08分に渚滑駅に到着していたらしい。書かれていた時間とは5分異なるけど、到着時間は5分遅いくらいだったんじゃないかな。

渚滑駅では22時34分に遠軽行きの列車が運行されていたようです。なのでこの列車に乗り換えて遠軽へと向かいます。到着時間は23時45分とのこと。

現在ならそんな時間についても駅から追い出されるだけだろうけど、当時は0時33分に夜行列車として「急行大雪」が運行されていて乗り換えができたようです。この列車は札幌に6時45分に到着したみたいで、夜に北見滝ノ上を出発すると明朝には札幌に到着できていたことに。
今となっては到底考えられない運行。ホテルなどに泊まらなくても移動しながら夜を明かせる列車が多く走っているのを見ると、当時の鉄道旅行って楽しかったんだろうなぁってうらやましく感じる。

湧網線の廃線跡を巡りつつ網走市内へ
さて、思ったよりも時間が押してしまったので次の目的である湧網線の廃線跡へと向かいます。っと道路を走っている時になる看板を発見。渚滑駅前にあるライダーハウスだと……?

実際に渚滑駅前のストリートビューを見るとそんな建物は見あたりません。しかし2014年まで戻ると「ライダーの宿」の文字が残っており、調べると2016年ごろまでは営業していたらしい。ちなみにこの看板は道北などにも多数残っているみたいです。
名寄本線の「小向駅」跡に立ち寄り
続いて立ち寄ったのは名寄本線の「小向駅」の跡。以前来た時は冬季で看板がカバー掛かってたんだよね。それを見るためだけに寄り道です。

なんとなく線路の跡が分かる「五鹿山仮乗降場」跡
起点である中湧別駅は何度も行っているので、次の駅(乗降場)だった「五鹿山仮乗降場」にやってきました。跡は何も残されていないけど、なんとなく線路があったのかなって雰囲気は伝わってきます。
駅の名前は近くにある「五鹿山」から取られているようで、桜の名所として有名。春には多くの人が使っていたのかも。

すぐ横に石とかが落ちていて、枕木のようなものも有りました。

藪の中に消えた「福島仮乗降場」跡
次は「福島仮乗降場」です。直線距離だと近いんだけど、道で行くと迂回しないとならないので結構時間が掛かる。跡地は藪になっているようで駅の痕跡は分かりません。ちなみに駅名は、昔福島から移住した人がいたことで地名が「福島」になったからなんだとか。

また停留所入口出会っただろう場所には、入植八十年記念碑が置かれています。なんでこんな場所と思うけど、当時鉄道があった場所と思えば納得できる。

石碑だけが跡を示す「芭露駅」跡
「芭露駅」を目指してくると、目の前にあるのは介護施設。なんだか不審者のように思われてしまうけど、駅跡を示す石碑があるので説明はできそうです。以前は駅舎が残っていたらしいけど、管理していた人の高齢化によって取り壊されてしまったらしい。残念。

もう痕跡は残っていないけど、こうして駅があった記憶だけでも残してくれるのは嬉しい。残してくれた介護施設の人にも感謝ですね。

芭露駅の駅前通りにあったであろう商店。ある意味唯一の駅の痕跡なのかもしれない。

藪が広がる「志撫子仮乗降場」跡
「志撫子仮乗降場」です。小さな集落の場所にあった仮乗降所のようで、跡地は藪になっていました。

線路跡の転用道路がある「浜床丹仮乗降場」跡
砂利道を進んだ先にある「浜床丹仮乗降場」です。床丹の浜よりにあるから「浜床丹」らしい。駅跡は何もないけども、廃線跡が砂利道になっているので駅跡の場所が分かりやすいと思います。


道路に転用されてバス停も消えた「床丹駅」跡
「床丹駅」の跡として来た場所はここ。実は向かいにある道が廃線跡で、当時はここが駅前通りだったみたいです。元々は集落側の道しかなかったけど、廃止されたために直線的な道が作られたっぽい。

以前は駅跡に「床丹」という同じ名前のバス停があったようだけど、今はフリー乗降区間になったこともあって撤去されています。フリー乗降にしてバス停を撤去するだけでも管理コスト削減できるんだろうなぁ。

なにか遺構が無いかと思って見ていると、なんだか気になるものを発見。なんだか駐輪場の屋根にも見えるけど、駅を使う人が自転車を停めていたとか……?

何も跡が見当たらないなと諦めかけたとき、道路に線路のような幅の凸凹を発見。剥がしたら線路が出てくるかもしれません。でもちょっと位置が違うような気もするんだよなぁ。

美味しいソフトクリームが食べられる「若里ジャージーミルク工房ARVO」で休憩
お茶を飲み過ぎてトイレに行きたい! と思っている時に見かけたソフトクリームの看板。中に行けばトイレくらいあるだろうと思って寄り道してみました。

ここは廃校となった小学校を再利用した「若里ジャージーミルク工房ARVO」というお店で、カレーやソフトクリーム、牛乳などを楽しむことができるお店。土日限定の営業のようです。

ここで提供されているソフトクリームや牛乳は「A2ミルク」と呼ぶらしい。なんだかよくわからないけど貴重で美味しい牛乳ってことかな。

せっかく寄ったのでソフトクリームを注文。お値段400円でした。肝心の味はめちゃくちゃ甘味が強くて粘度も高め。見た目以上に食べ応えのあるソフトクリームで、ミルク感もたっぷりでおいしい。トイレ目的だったけど思わぬ収穫です。

今日が賞味期限で安くなっていた牛乳も購入。時期もあってさっぱり目だったけど、冬場だったらめちゃくちゃ濃厚で美味しそう。

高台にあって景色が良い「若里仮乗降場」跡
また砂利道を進んだ先に位置している「若里仮乗降場」にやってきました。跡は太陽光発電のパネルが置いてあって何も遺構はない感じ。てかこの先に1軒しか家無いんだけど、ある意味専用乗降場だったのかもしれない。

そしてこの仮乗降場、かなりの高台に位置しているので反対側からの景色が結構いい。運行当時はちょっとした展望ポイントだったりしたのかも。

鉄道資料館がある「佐呂間駅」跡
ここまでは何もない場所ばっかりだったけど、続いての「佐呂間駅」には鉄道資料館が併設されていて当時の資料などが展示されています。

ちなみにこれは駅舎を模した建物で、当時の遺構ではありません。遺構だとしたらホームの高さが変だしね。

また資料館の横にはD51が展示されています。屋根もあるので保存状況も良好です。駅名標だけは当時の物なのかな……?

それでは資料館の中を見ていきます。通常は鍵がかかっていて鍵を開けてもらう必要があり、日曜日は鍵を管理しているお店が両方空いてないので注意。

まずは湧網線の全駅(仮乗降場)を示した地図。常呂までの駅間の狭さとその先の駅の少なさが目立ちます。常呂までまだ9駅もあるので急がないと……。

当時佐呂間駅で使われていた看板や、湧網線関連のきっぷなども多く展示されています。






これはきっぷを作る機械かな。よく見かけるんだけどなんだっけ。
佐呂間駅の時刻表。朝、昼、夕方・夜の運行で日中は大きく時間が空いていたようです。

佐呂間駅を起点とした運賃表。北海道内だけではなく東京などの運賃も記されていました。記載されている本線は名寄本線以外は現存。というかほぼ本線以外は無くなってしまったという方が正しいのかも。

湧網線の写真いろいろ。全線開通したときの写真や、多くの人が駅を利用していたようすが残されています。写真に写っている人はまだ生きているんでしょうか。

そうしてこちらは廃止直前の写真がメイン。利用者が減ったことで廃止になった湧網線だけど、それでも今の閑散路線に比べれば多く乗っていたようです。乗ってみたかったな。

奥の部屋には佐呂間駅周辺の駅名標などが置いてあります。なんか「床丹」ってひらがなで書くとかわいいね。

佐呂間市街地にある「味よし」でホタテ丼を食べてきた
お昼を食べるタイミングを逃して14時半。店がどんどん閉まっている中、この時間でも空いているお店「味よし」にて昼食を食べてきました。このままだと食べ損ねちゃいそうだし。

定食や丼、麺類など数多くのメニューがある中で注文したのは「ほたて丼」です。写真を見る限りお刺身のどんぶりじゃなさそうだけど、どんな感じなんだろう。

しばらく待つとほたて丼がやってきました。正確にはホタテの卵とじ丼というような雰囲気で、普通だと鶏肉を使う所をホタテに変えたような感じ。こんな食べ方もあるのねって新たな発見かも。ごちそうさまでした!


牧草置き場になっている「堺橋仮乗降場」跡
佐呂間駅を出発して常呂方面へと向かいます。最初の停留所は「堺橋仮乗降場」だったけど、跡地辺りには牧草ロールが置かれた倉庫のようになっていました。駅の痕跡は全く無さそう。

道の経路が変わっててよくわからない「興生沢仮乗降場」跡
次は「興生沢仮乗降場」です。路線があった時とは県道の経路が異なっているので、跡の場所も良くわからない。実際写真の藪の中が仮乗降場跡のようです。

駅舎や鉄道員の宿舎が残っている「知来駅」跡
続いてはちゃんとした駅だった「知来駅」です。ここには「ゲートボール会館」という名前で当時の駅舎が残っています。裏手も当時のままだけど、線路などは全て撤去されてしまっています。


さらに知来駅跡ではもう一つ見ておきたい場所があります。それが駅跡の向かいにある商店。2024年までは営業していたようですが、今は閉店してしまっています。

当時はきっぷなどを委託で販売していたお店のようで、軒先に「知来駅 国鉄乗車券発売所」という札が残されていました。佐呂間駅の資料館に展示されていたものと同じもののようですね。

そして裏手にある赤い屋根の建物。これは当時の鉄道員の宿舎として使われていたらしい。

広場があるだけになっている「紅葉橋仮乗降場」跡
続いての「紅葉橋仮乗降場」は佐呂間別川のほとりにあった仮乗降場でした。今は空き地になっています。

ソーラーパネルがたくさん置いてある「仁倉駅」跡
仁倉の集落にあった「仁倉駅」です。2014年ごろには駅前に行く道や廃屋があったようですが、今はソーラー発電所となっていて立ち入りできません。

「サロマ湖畔ユースホステル」に寄り道
次の駅は浜佐呂間なんだけど、その前に近くにある「サロマ湖畔ユースホステル」に寄ってきました。この宿は2021年9月に泊まったんだけど、その月末に閉館してしまったユースホステルです。なんかそれから毎年見に来てるんだよね。

なんだか去年はあった入口の柵がなくなっていました。誰か来ているんでしょうか。季節も関係あるかもしれないけど、来るたびに草木が増えている気がする。このまま時が経っていくだけなのかな……。

名前の通りにサロマ湖畔にあるユースホステル。キムアネップ岬に夜星を見に行ったら締め出されたのが懐かしい(言っておかないから悪い)。

跡地の建物に列車が描いてある「浜佐呂間駅」跡
常呂から湧別に車で行くと途中に通る浜佐呂間。メインの道路から少し入ったところに有った「浜佐呂間駅」です。ちなみに地名の由来は「佐呂間より浜に近いから」なんだとか。現在は駅舎などの鉄道設備は残っておらず、跡地には保育園が建っています。
ところで、保育園の壁に蒸気機関車の絵が描かれています。これって元々駅があったからなのか、特に意図はないのかどっちなんでしょうね。

畑のようになっている「北見富丘駅」跡
浜佐呂間から海を離れた畑道にある「北見富丘駅」です。駅跡らしき場所は畑になっているようで、痕跡は見あたりません。なんか枕木っぽいものが落ちているような気もするけど。

広い畑しかない「東富丘仮乗降場」跡
先ほどの「北見富丘駅」から直線距離では2.5キロだけど、畑があってぐるっと回ってこないとならないので想像以上に距離がある「東富丘仮乗降場」です。Wikipediaの座標を見ると過去の航空写真と座標がズレていて、もう少し先に行った場所が仮乗降場の跡のようです。


同名のバス停が設置されている「北見共立駅」跡
次は「北見共立駅」です。駅跡は倉庫のようなものが建っており、入口には「共立」というバス停が設置されていました。こうしてバス停があると分かりやすくて助かる。

全線廃止前に廃止されていた「土佐仮乗降場」跡
廃止時点の駅一覧には記載されていない「土佐仮乗降場」です。ここは1972年に利用者が居ないという理由で廃止されており、周囲には畑しかありません。ちなみに「土佐」という名前は高知の土佐から取られており、その昔に土佐から移住した人がいたからなんだとか。

石北本線との合流地点にあった「大曲仮乗降場」跡
常呂から先は以前に見ているので、網走に向かって車を走らせます。そして石北本線と合流する場所辺りに設置されていた「大曲仮乗降場」に寄り道。宅地化が進んでいて痕跡は見あたりませんが、それっぽい空き地が残っています。


少し常呂側にある「大曲駐輪場」に設置されている石碑。サイクリングロードが廃線跡を利用していることから、起点となるばしょにおかれているようです。

ホームの跡と駅名標が残っている「網走駅」
網走駅自体は「石北本線」「釧網本線」の駅として現役ですが、湧網線の0番線ホームが残されています。既に行き先案内などは残っていないけど、古びた駅名標がそのまま。
湧網線が運行されていた当時の写真を見ると駅名標の下に次の駅が記載されていたので、廃止後にその部分だけを消したようです。なお線路は無くなっていました。

石北本線も「特急大雪」が格下げされて快速になってしまったりと、年々寂しくなっている網走駅。いつかはここに駅があったなんて言われる時が来てしまうのでしょうか。

網走駅前の「アルカディア」で夕食
さて、網走駅に到着したら駅前にある「アルカディア」へと向かいます。網走駅前で営業している洋食店で、地元の食材をふんだんに使った料理の評判が高いので気になってたんだよね。駅前だけど駐車場があるので車でも大丈夫。

一番人気は「網走産生ウニとイバラガニのパスタ(1,880円)」らしい。なお現金しか使えないのと価格帯は少し高めなので、あらかじめ現金の手持ちを確認しておきましょう。

メニューを見ながら何にしようか悩んでいたんだけど、やっぱり人気No.1と書いてある「網走産生ウニとイバラガニのパスタ」を注文。カニの身もたっぷりで値段にも納得できるクオリティーです。ウニの入ったソースも濃厚でおいしいし、都内とかにあったら予約困難な人気店とかになってそう。

食後には「レアチーズケーキ」を注文。ムースのようなやわらかさで、一口食べると濃厚なチーズの味が口いっぱいにひろがります。ひっそりと黒板に書いてあったメニューだけど想像以上のおいしさにびっくり。また今度違うメニューも食べてみたいな。ごちそうさまです。

閉館10分前に来た「オホーツク流氷館」
JALパックのクーポンで100円だったからと購入していたクーポン。ソフトクリームだけでも食べようと、閉館10分前に突撃してきました。通常の入場料金は990円です。

入口でソフトクリームだけでもというと、せっかくだから見ていってと中にご案内。入ってすぐのスペースにはクリオネなどの海の生物が展示されていました。紋別の海で見たことはあるけど、やっぱり展示されている場所の方が見やすい。


そしてここの名物である「流氷体感テラス」にも入ってきました。マイナス15度の冷凍庫のような部屋で実際の流氷を見たり、タオルを回して凍らせるという体験ができます。

気軽に流氷や寒さを楽しめるのは良いと思うけど、流氷自体は現物を何度も見ているしタオルくるくるは真冬の屋外で体験済み。あんまり新鮮味はないけど、冬に来るのは……って人には良いかも。

展示を見たら流氷ソフトクリームを引き換え。青いのは塩でしょっぱいのが特徴のソフトクリームです。夏の暑い時期に食べるのが良さそう。

そしてここは天都山の頂上にあるので、オホーツク海を眺める景色を楽しむことができます。曇っていてそこまで「絶景」というほどではなかったけども、遠くの山々まで見ることができました。

北見の中心地にある「ドーミーイン北見」に宿泊
本日の宿は北見の中心地、北見駅からも徒歩圏内の場所に位置する「ドーミーイン北見」です。周囲には東横インやスーパーホテル、コンフォートホテルなどのチェーンが立っていてホテル激戦区のような場所にあります。
※本記事内の写真に関しては、共立メンテナンスの許可を経て撮影しております。

今回は車で来たのだけども、土曜日ということもあってか駐車場が全然空いてない。専用駐車場も「ラスト1台」という状況だったので、早めに来たほうが良いかもしれません(駐車料金は1泊700円、満車の場合は提携駐車場案内)。

フロント。有人カウンターと無人チェックイン機があり、電子マネーや株主優待券を使わない場合は精算までをチェックイン機で行うことができます。ちなみにJALカードの特約店なので、最大で2%還元でマイルを貯められます。
フロントの横にはウェルカムコーヒーが置いてあり、夜23時まで自由に飲むことができます。ホットコーヒーだけではなくアイスコーヒーもあって嬉しい。

エレベーター前にはアメニティが完備。部屋には用意されていないので必要なものを取っていきましょう。

それでは客室へ。エレベーターに乗ったら朝食料金の値上げの案内が貼られていました。以前まで1,800円なものがついに2,000円に。バイキングで食べ放題ではあるものの、朝食代金としてはだんだん痛い金額になってきている気もする。

大き目のダブルベッドがある快適な客室
客室です。大きめなベッドにテレビとテーブルというのは、他のドーミーインでも同じような雰囲気。客室自体の広さが比較的大きいのがドーミーインの特徴のようにも感じます。

テーブルにはコンセントとインターネットに繋ぐためのLANポート。もちろん無線LANも提供されています。なおエアコンはダイキンのがあったんだけど、冷房か暖房かは一括管理らしい。そこはちょっと残念かな。

ベッドの隣には目覚まし時計やタオルセットが置いてあります。分かりにくいけども、時計が置いてある台の下にある黒いのはティッシュでした。

洗面台。ドーミーインではユニットバスではなく独立洗面台が設置されている印象です。

冷蔵庫とコップ。なにやら冷蔵庫に入っていますね。取り出してみましょう。

入っていたのはお水とウェルカムスイーツのフィナンシェ。おやつにいただきましょう。

ウォシュレット付きのトイレ横にはシャワールームが設置されています。ドーミーインって大浴場の天然温泉に入るのがメインだと思うので、浴槽いらないよねってのはその通りな気がする。朝に軽く汗を流したいだけというのであれば、シャワールームのほうが使いやすそうだし。

マンガコーナーやランドリーなどの館内設備
いったん部屋を出て館内設備を見てきました。まずは2階にあるマンガコーナーへ。壁一面にマンガがたくさん置かれていて、滞在中の好きな時に読むことができます。

ランドリーコーナー。洗濯機は無料で利用できますが、乾燥機は有料です。

製氷機と自動販売機・電子レンジです。自動販売機は1階にも置かれていました。

アルカリ性の自家源泉が楽しめる大浴場
ドーミーイン北見では地下から掘った自家源泉を使った天然温泉に入ることができ、pH9.4のアルカリ性単純温泉。入るとトロトロの美肌の湯になっています(加水循環なのはしかたない)。

外には「半露天風呂」があります。そもそも温泉があるのが2階で、最上階にある施設のように空を眺めたり景色をみたりすることはできません。外の風を感じられる程度な感じ。

ドーミーインといえばサウナを楽しみにしている人もいるのではないでしょうか。水風呂も用意されているので良い感じに「ととのう」ことができそうです。

湯上がりには冷たいアイスのサービスがあります。さっぱりとしたフルーツアイスのほか、チョコやモナカなど種類も豊富。火照った体に冷たいアイスが染みわたります。

なお翌朝には乳酸菌飲料が用意されています。このくらいのサイズ感がちょうどいい。

ドーミーインお馴染みの「夜鳴きそば」をいただく
気が付いたら21時半。ドーミーインでは夜食として21時半から23時までの時間限定で「夜鳴きそば」というしょうゆラーメンをいただくことができます。ドーミーインに泊まる楽しみのひとつだよね。

半玉の麺にメンマや海苔、薬味とネギを乗せたシンプルな一杯で毎回スープまで飲み干しちゃう。ごちそうさまでした。

明日は「ふるさと銀河線」の廃線跡を見て釧路へ
明日は今日に引き続き、廃線跡の探訪をしていきます。目的は北見から池田までを結んでいたふるさと銀河線。空港は釧路だからちょうど良いと思っているんだけど、時間が足りなくなったら早期離脱しちゃうかも。しかし廃線跡の旅行記って書くの大変すぎる(写真枚数が多すぎ)。

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