東京ビッグサイトに東京BRTに乗って行くとき、車窓から見えていて気になっていたラビスタ東京ベイ。全国にドーミーインを展開している共立メンテナンスが運営するホテルで、ハイクラスの「リゾートホテル」となっています。
今回は旅行の途中ではなく、単純にここだけに泊まってきました。安いタイミングを見て予約できるのも、特に移動という必要が無い都心部ならではかもしれない。
※本記事内の写真に関しては、共立メンテナンスの許可を経て撮影しております。
豊洲市場近くにある「ラビスタ東京ベイ」
築地から移転して2018年(気が付いたらもう7年も経っていておどろき)にオープンした豊洲市場。万葉倶楽部が運営する「千客万来」などもあり、多くの観光客が訪れているエリア。そんな場所にあるのが「ラビスタ東京ベイ」です。

隅田川の河口付近に位置しているラビスタ東京ベイ。最寄り駅はゆりかもめの市場前で、豊洲駅からは歩いて20分くらいの距離に位置しています。

ゆりかもめだと新橋からだとかなりの時間がかかるので、便利なのは東京BRTの利用。幹線ルートの「豊洲市場前」か、晴海・豊洲ルートの「ミチノテラス豊洲(豊洲市場前)」から行くことができます。「ミチノテラス豊洲(豊洲市場前)」だとラビスタ東京ベイの真下に到着するのでおすすめ。

広々としたロビーエリア
それではロビーへ。ホテルの前にはセブンイレブンと、グループ会社の「共立フーズサービス」が運営するレストラン「季の庭」があります。入り口からも高級感ただよっていて特別な雰囲気です。

ロビーフロアにはたくさんのソファーがならんでいます。チェックインが混んでいたとしてもゆったり座って待てそうです。

入り口を入った右側には「LOBBY SPACE」という場所がありました。ちょっとした休憩所のような場所のようです。

その奥にあるのは「OASIS」という有料ラウンジ。「Dormy’s」と呼ばれる共立メンテナンスの会員ステータスが「ゴールド」な人か、宿泊プランによっては無料で利用できるみたい。それ以外の宿泊者は2,750円で、外来の人は3,300円。中では軽食やドリンクの提供が実施されているようです。

アメニティーはロビーで持っていくスタイル
最近はアメニティーが部屋に備え付けではなく、ロビーから持っていくスタイルのホテルが多くなっていますが、ラビスタ東京ベイでも同様でした。ウェルカムドリンク(?)のポカリスエットのほか、お茶やコーヒー、さらにお茶請け的なお菓子も。甘いのうれしい。特に個数制限はありませんでしたが、まあ常識の範囲内でってことで。


バーやジムなどの設備も! 館内を散策してきた
続いて館内の設備を散策。1枚目の写真はロビーから撮影できる景色で、夕焼けの空がきれい。都内の景色もこうしてみると違った雰囲気を感じるなぁ。

朝には朝食会場となる「SACHI」というレストラン。夜には洋食レストランとして営業しており、2千円台からセットメニューを提供しています。ちょっとお値段は高いような気もするけど、そもそも「リゾートホテル」なんだよなと思えば適正価格かなという感じもする。

エレベーターは複数台設置されているので、ビジネスホテルでありがちなエレベーター待ちで長々と待たされるようなことはありませんでした。それでは最上階に行ってみましょう。

都心の夜景を見ながらお酒を飲むことができるバー「SKY BAR BARELL III」です。ノンアルコールのカクテルなども提供しているので、お酒が飲めない人と一緒でも楽しめそうです。

同じフロアにあるフィットネスジム。15分250円~(2025年9月当時)の有料制となっています。

こちらはプール。こちらも1人2,200円(2025年9月当時)の有料制です。夜景とか見ながら泳ぐとか、なかなか経験できなさそう。でも家族4人で8,800円と考えると、ちょっと考えてしまいそうです。

続いてエレベーターを降りた正面。一番奥には女湯があるようだけど、その手前にもいろいろあるみたいなので行ってみました。

エステスペース。日頃の疲れを温泉だけではなくマッサージでも癒すことができます。最終受付は27時(午前3時)なので、かなり遅くまで対応してくれるようです。

無料のマッサージチェアーもありました。気軽に体をほぐせるのは嬉しい。

風呂上がりのラウンジコーナー。都心部の夜景を見ながらゆったりと過ごすことができます。席が2つずつ、絶対これ1人で泊まるようなホテルじゃないよね(ぼっちで泊まっている人)。


カウンターにはドーミーインでもおなじみとなっている湯上りのアイスが提供されています。種類はフルーツアイスやミルクアイスで、モナカやチョコレートアイスはありませんでした。あれ好きなんだけどなぁ。

なお朝にはビネガードリンクが置いてありました。乳酸菌飲料よりもおしゃれな感じ。

また有料ではありますが、自動販売機にてコーヒー牛乳やハーゲンダッツも販売されています。そういえばビンのコーヒー牛乳って無くなったんだっけ。なんだか紙パックだと雰囲気が無い気がしてしまうのは私だけ?

「食」と「住まい」を軸にした客室「ドーミーシングル」に宿泊
ラビスタ東京ベイでは屋外のバルコニーなどを備えた豪華な部屋もありますが、今回私が宿泊するのは一番安い「ドーミーシングル」です。4階と5階に部屋があり、リゾートホテルだけどもビジネス的な利用も考えられている客室です。

本日泊まる部屋に到着。やっぱりリゾートホテルということもあって、シングルのお部屋でもかなりの広さがあります。なんだかこのまま暮らせそうな雰囲気。

テーブル。ある程度の広さがあるほか、コンセントもあるのでパソコン作業などにも使いやすそうです。あと椅子がオフィスチェアみたいで座りやすかった。

テーブルの中央のドアを開けると一般的なビジネスホテルで見かける冷蔵庫がありました。ロビーでお菓子を提供しているからか、ドーミーインで見かけるようなお菓子はありませんでした。

テレビと下には空気清浄機が置かれています。

シングルベッドの脇には部屋の照明スイッチとコンセント、エアコンの操作ボタンがあります。寝てるときに「ちょっと寒いな」とかで気軽に操作できるのは良さそうです。

一人暮らしのアパートのような設備もある
そしてベッドの横には大きな棚。冷蔵庫に電子レンジなど、まるでアパートに置いてありそうな設備が備え付けられています。

冷蔵庫と冷凍庫が付いている、一人暮らし向けのような冷蔵庫(私は一人暮らしなのに330Lのを使っているけど……)。ある程度長期間過ごすみたいな想定もしているのでしょうか。

料理もできるという触れ込みのケトル(公式サイト)。袋麺とかなら調理できそうな雰囲気だけど、さて調理していいものなのやら?

洗面所はシンプルだけど使いやすい
洗面所。ユニットバスではないので独立したものとなっており、横にコンセントもあって使いやすい印象です。ドーミーインもそうだけど、独立型の洗面台のほうがやっぱり使いやすいよね。

洗面台の引き出しには歯ブラシとドライヤー。行った時にはパナソニックの5,000円位で売っているドライヤーが入っていました。風も強いので良く乾きます。

お手洗い。ウォシュレット付きの洋式便座で、部屋の中に緊急用のお水が置いてあるのは共立メンテナンスらしい。

一通り部屋を見終わったので、ロビーでもらってきたお菓子をモグモグ。ちょっとした甘いものは嬉しい。

大浴場はレインボーブリッジも見られていい景色
部屋でゆったり過ごしたので、最上階にある大浴場に向かいます。天然温泉だけども、自家源泉ではなく埼玉県三郷市にある「湯快爽快 三郷温泉」からの運び湯。泉質は「ナトリウム-塩化物強塩温泉」となっています。

脱衣所の奥にはランドリーコーナーが用意されていました。

脱衣所に置かれていたドライヤーはテスコムの業務用モデル「Nobby」でした(宿泊時点)。サロンとかで使われるものだそうだけど、個人的にはパナソニックのナノケアとかのが好き。

大浴場です。男湯からはレインボーブリッジや東京タワーを眺めることができてなかなかいい景色。この方角ってエレベーターやフィットネスジムしかないので、じっくり見られるポイントは貴重な気がする。

露天風呂。夜の心地よい風を浴びながらレインボーブリッジを眺める。なかなか贅沢な時間が味わえました。なおこの写真には写っていないのですが、2025年9月現在では写真の左側に「東京豊洲 万葉倶楽部」があります。ラビスタ東京ベイのほうが開業早かったんですね。

一応女湯の写真もいただいているので紹介。女湯からは晴海方面の夜景を楽しめるみたいですが、レインボーブリッジは見られないみたい。

露天風呂の反対側にある壺湯。1人で温泉を独り占めできる贅沢スポットです。

また、温泉だけではなくサウナも完備。もちろん水風呂もちゃんとあるので、いわゆる「サ活」も楽しめます。

おなじみ「夜鳴きそば」もちょっと違うスタイル
夜遅くのラビスタ東京ベイ。ドーミーインでもおなじみとなっている「夜鳴きそば」をラビスタ東京ベイでもいただくことができます。

夜鳴きそばがいただけるので、夕食や朝食会場になっている「SACHI」です。時間は22時~23時半までと遅めでした。個人的にはドーミーインみたいに21時半~23時のほうが良いんだけどな。あまり遅すぎる時間に食べるのはなんだか罪悪感がある。

で、ここで問題が発生。なんだか夜鳴きそばの写真がうまく撮れてなかったんですよね(ちゃんと確認しないのが悪い)。通常のドーミーインと違ってネギチャーシューやわかめなどのトッピングを自分で載せるスタイルで、満足感のある1杯でした。これ、写真撮るためにもう一度宿泊するか……?
海鮮丼や各地の名物も楽しめる豪華な朝食バイキング
おはようございます。ぐっすり休んでいい目覚めでした。ラビスタ東京ベイの目玉と言えばやっぱり朝食。なんだか単体で見るとすごい高く感じるけど、朝食付きのプランにしてしまえば高く感じない不思議。

朝食会場は夕食や夜鳴きそばが食べられるレストラン「SACHI」です。入り口で部屋番号を伝え、朝食の予約があればそのまま入室可能です。

まず最初はサラダコーナー。サニーレタスとかいろいろな種類のレタスが並んでいます。

反対側にはトマトやきゅうり、パプリカなど数多くの生野菜が並びます。他にもポテトサラダや玉子サラダもありました。いろいろ種類があってどんなサラダにしようか悩んじゃう。

どこから紹介していけばいいのかわからないけど、順にみていきましょう。漬物や共立リゾートのロゴ入りの納豆、そして温泉卵です。

お隣にはゴロゴロじゃがいもの肉じゃがに夏野菜のあんを掛けた玉子焼き、その横には鯖と鮭の塩焼きが並んでいます。


ハッシュドポテトにスクランブルエッグ、ベーコンなどの朝食バイキングでおなじみのメニューです。ハッシュドポテト好き。

助六寿司に鮪の山かけ、時雨煮にお蕎麦。隣には天ぷらもあるので、天ぷらそばとかを作って食べるのも良さそうですね。

天ぷらの種類は4つ。やっぱり海老天を食べたくなってしまう。

天ぷらの横にはピザやすき焼きが並びます。実はこの左側には冷製おでんがあったんですが、完全に写真を撮り忘れている。オクラのおでんがあって何度も食べてしまった。

九州グルメツアー? のようなメニューが並ぶ
別のテーブルには、沖縄そばや皿うどんなどの九州・沖縄地方のご当地料理が並ぶコーナーがありました。ちょうど「共立リゾート味巡り」という企画を行っていて、宿泊したときには「九州・沖縄フェア」をやっていたようです(公式サイト)。

南九州でよく見かける鶏の炭火焼にさつま揚げ、辛子明太子にもずく酢です。鶏の炭火焼きってシンプルだけども好きなんだよね。いっぱい食べたい。

反対側には宮崎名物の冷や汁に熊本名物のからし蓮根、沖縄グルメのゴーヤチャンプルーなど。

さらに牛カツに黒豚焼売、福岡名物のもつ鍋ときのこの蒸し物がありました。都心なのに九州のグルメが一通り食べられるって不思議。

いろいろなしょう油で食べ比べられる海鮮丼
続いては目玉となる海鮮丼コーナー。海鮮丼コーナーの脇にはたくさんのしょう油が並べられており、食べ比べが可能。小さなお皿があるので、気になるしょうゆを入れていけます。

甘えびにイカ、いくらと小柱です。ホタテがあれば嬉しかったけど小柱だったのが残念。

反対側にはまぐろとサーモンにたいがありました。「今日の海鮮」ってことで、日によってラインアップが変わるようです。お刺身は結構厚切りで食べごたえもあります。

ご飯は福島県産のコシヒカリが使用されています。隣の炊飯器には十五穀米がありました。なんだか健康に良さそうな名前。

ご飯の横にはカレーやコーンポタージュなどのスープが並んでいました。

なおご飯ではなくパンを食べたい人向けに、食パンやクロワッサンなどが用意されたパンコーナーもありました。

隣にはシリアルと牛乳。朝食には牛乳飲みたくなるよね。

フルーツやケーキが並ぶデザートコーナー
最後にデザートとドリンクコーナーを紹介。デザートコーナーにはオレンジやパイナップル、梨などのフルーツのほか、ホテルでよく見かける四角いケーキが並んでいます。

反対側にはプリンや杏仁豆腐、ヨーグルトなども並んでいました。フルーツヨーグルトにしてもよさそうだね。

かわいいパンケーキがたくさん。自分でクリームなどを付けてオリジナルパンケーキを作ることができます。

ドリンクコーナー。アイスコーヒーとホットコーヒーがありました。横の牛乳を入れてカフェオレにすることもできます。

なんだかブレすぎだけどジュース。高知ゆずジュースとマンゴージュースのほか、ドリンクバーの機械が設置されています。

都会の景色を眺めながらゆったり食べる朝食
今回は窓側で豊洲大橋と晴海エリアを眺められる場所にていただきます。なんだかぜいたくな気分。なお混雑状況によって席は指定されることが多いとのことで、場所は運次第って感じもありそう。

持ってきたバイキングメニューがこちら。たっぷりのサラダに海鮮丼、天ぷらや鶏の炭火焼きなどの食べたいものをいろいろ持ってきました。なかなか栄養バランスもとれている……はず。

目玉の海鮮丼。まぐろとたい、サーモンと小柱を乗せた上にいくらをたっぷり。なんとも贅沢な朝食です。

2回目じゃゴーヤチャンプルーにオクラ(冷製おでん)にお刺身とケーキ。なんだか昔に比べてあんまり食べられなくなってきているような気がしているけど、せっかくの食べ放題だから食べられるだけ食べたいよね。お腹いっぱいでごちそうさまでした!

都内で特別な気分を味わえる温泉リゾートホテル
宿泊料金自体は安くはないけども、都内で交通費がほぼゼロだしってことで宿泊したラビスタ東京ベイ。入り口から高級感ただよう空間で、フロア内も全体的におしゃれに整っていました。また、運び湯ではあるものの天然温泉に入ることができ、都心部のこの高さから眺めつつ温泉に入れるというのは唯一無二の体験じゃないかと思います。

遠くに旅行をするというのもいいけども、交通費を宿泊費に充てて都内の良い感じのホテルに泊まるってのも一種の楽しみ方かなとも思える宿泊でした。でもまあ……カップルとか夫婦で記念日とかに泊まるほうが雰囲気は出そう。1人寂しく泊まる宿じゃ……(遠い目)。



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