「虎屋別館」宿泊記 – 江戸時代末期に建てられたこんぴらさんの参道にある日本旅館

宿泊記

毎年恒例になっている新年のこんぴらさん参り。どこに泊まろうかなと思って調べていたところ、参道の歴史ある旅館を復元した虎屋別館という旅館を発見。場所としてもお参りしやすい場所だし、どんな雰囲気なのかも気になったので宿泊してみました。

宿泊したのは2026年1月。徳島空港を起点としてレンタカーで香川まで往復した2日間でした。

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江戸時代末期の建築、昭和天皇も泊まられた「虎屋別館」に宿泊

本日の宿泊先は、こんぴらさんの参道にある「虎屋別館」です。ここは江戸時代からある歴史ある旅館で、1980年代に経営難によって休業していたものを、2024年7月にリノベーションの上で再会させた経緯があります。

こんぴらさんの参道にある駐車場に停められる

チェックインは宿泊する建物ではなく、同じ会社が経営しているペット預かりのお店「ゲンのいえ」で行います。なお有人のチェックインは18時までとなっていて、それ以降の場合は無人チェックインが可能。なお事前支払いを済ませている人のみ。

チェックインは左側の「ゲンのいえ」で行う

チェックインを済ませたら、スタッフの案内で泊まる建物へ。この建物は江戸末期に造られたもので、築120年以上。客室は1階に1部屋と2階に3部屋で、合計4部屋のみなので、何人かのグループで全部屋予約すれば貸し切りにもできそう。

宿泊する建物
夜になるとまたいい雰囲気

入口に立って見上げると、なんだか時代劇のワンシーンに登場しそうな光景です。

こういうシーンありそう

扉は横に引いて開けるので、旅館と呼ぶより家に泊まりに来ている雰囲気。なおここも施錠できるようになっているので、宿泊者以外が勝手に立ち入ってくる心配はありません。

入口

一歩立ち入ると、一気に時代をタイムスリップしたような感覚に。壁紙などは張り替えているものの、天井などは当時のまま。階段が急なのも古い建物あるあるだよね。

まるでタイムスリップ

昔の虎屋別館の写真が飾られていました。今とは違って、建物の前に日本庭園のような木々が生い茂っていた空間があったようです。地学院地図で階段の手前が広がっているの、もしかしてこの道に沿った壁の痕なのかな。

他に写真がないかと国会図書館のデジタルコレクションを検索してみたけど、金刀比羅宮の写真は出てきても参道は見つからず。一方で琴平参宮鉄道の琴平駅が出てきた。

昔の虎屋別館の写真

扉の横には休止前の写真が何枚か飾られていました。縦長の木の板にはいったい何が書かれているのだろう。

写真や文字が書かれた木の板

電子レンジやキッチンもある共有スペース

入ってすぐ先にある扉の中は共有スペースとなっていて、椅子やテーブル、ソファーなども備え付けられています。ここは現代風な感じだね。

共有スペース

奥にはキッチンがあり、電子レンジやケトルも完備。お弁当を買ってきて食べたりすることもできるようです。ちなみにIHのコンロの下を開けてみた限りはフライパンなどは無かったけど、何か調理ができるんだろうか。

電子レンジやケトルなどがあるキッチン

部屋の一角には昭和25年に昭和天皇が泊まられた際の写真が飾られています。昭和天皇ってこうして帽子を掲げているのが印象強い。

昭和天皇が泊まられた際の写真

2階の客室はバス・トイレは共同利用

この建物には1階に菊の間、2階には中の間・西の間・東の間があるんだけど、1階の菊の間以外はバス・トイレが共同になっています。私は気にしないので良いんだけど、占有のが良い人は菊の間を選びましょう。

パンフレットに部屋の紹介がある

まずはトイレから。ドアを開けると自動的に便座のフタが開くタイプで、ウォシュレットも搭載。1部屋自体も広いので、窮屈さも感じられません。

トイレの入り口
中は広くて清潔

設備は近代的な一方で、天井を見上げると花の絵がたくさん。これは建築当時からの物で、120年が経過した現代でも色あせずに残っています。

ぜひ天井を見上げてみてほしい

続いてはバスルーム。ユニットバスではなく洗面台が独立しているタイプでした。浴室はバスタブも大き目で、一般的なビジネスホテルよりも一回りくらい大きいサイズ感。温泉ではないけども、好きな入浴剤とか持ってきて温泉気分を楽しむのも良さそうです。

独立洗面台が設けられている
広々としたバスルーム
ドライヤーも良さげ

2階の「中の間」に宿泊

4つある部屋の中で、今回宿泊するのは一番安い中の間。名前の通り2階の真ん中に位置するお部屋です。

上るより下りる方が注意が必要な階段

廊下。あまり広くないので他の部屋の人と出くわしたら譲り合いが必要そう。それにしても床や壁紙がきれいなので、江戸時代の建物とは思えない。

廊下はあんまり広くない

まず部屋に入ると4.5畳の和室。布団が敷かれているのでこちらの部屋が寝室のようです。もともと茶の間だったみたいだけど、たしかにそんな雰囲気も感じる……かも?

布団は自分で敷くスタイル

6畳の和室。テレビやエアコンも完備されていて、宿泊に必要なものは揃っている印象です。Wi-Fiもあるのでスマホのデータ通信容量を気にしなくてよいのもうれしい。

6畳の和室

テーブルの上にあった小さな容器の中には、伊右衛門のお茶とお茶請けのお菓子。結構おいしかった。

お茶請けのお菓子があるのいいね

テレビの横には金庫にドライヤーにアメニティ各種。また、古い建物の宿命である「コンセント不足」を補うためのOAタップも備え付けられています。

アメニティなど

広縁のようなスペースには大きめの冷蔵庫があり、中にはミネラルウォーターが入っていました。これくらいのサイズであれば、色々買ってきても入らないってことはなさそうです。

冷蔵庫

冷蔵庫の反対側には室内着とタオルが置いてありました。

タオルや室内着

現地で頼む方が安い? 虎屋別館の朝食

朝食付きプランにしていたので、朝食会場となっている「Cafe 森と山」へ。チェックアウト後でも利用可能で、朝食メニューは朝11時まで提供しています。

朝食会場となるカフェ

このお店自体もモーニングメニューを提供していて、お値段は800円。あれ、今回頼んでた和食は朝食料金が1,200円なのに800円で食べられるんですけど……?

あれ……?

入店すると、昨晩頼んでいたので和食が運ばれてきました。内容はご飯に卵、味噌汁におかずが数品。香川に居るとうどんばかりなので、こういう朝食もいいよね。

ところで、洋食メニューだとカフェのモーニングに追加でオムレツが付いてくるみたい。なので朝食付きにするなら洋食、和食を食べたいなら現地支払いのが安く済みます。いったいなぜ……。

宿泊の朝食だと1,200円、カフェで頼むと800円の朝食

朝食に付いてくるドリンクはアイスコーヒーをオーダーしました。ちなみにカフェのモーニングにも付いてきます。

アイスコーヒーをごくごく

こんぴらさんのお参りに便利な参道にある旅館

毎年こんぴらさんに行きつつも、同じ宿に泊まるのもなぁと思って色々探していた中で見つけた虎屋別館。こんぴらさんの階段の手前という立地かつ、目の前に車も停められるのもうれしいポイント。

建物自体は古いけども室内はリフォームされていていて快適なので、ちょっとおしゃれな日本旅館に泊まってみたい、そんな人にもおすすめな宿だと思います。なおバリアフリーではないので、その点だけは注意。

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