JRE BANKの優待券が余っていてどうしようってことで、おいしい海産物を求めて気仙沼にでも行こうと思い立って予約。そのまま新幹線で行くのも面白くないので、行きは常磐線特急「ひたち」で帰りは東北新幹線って経路で行くことに。
常磐線特急「ひたち」で仙台へ
東日本大震災の前に1回は分断される予定だった常磐線特急。でも震災後に復興の象徴として都心から仙台までの運行が復旧し、現在は上野東京ラインを通って品川始発として運行されています。品川から仙台までの距離は373.9キロ、所要時間は4時間45分の長旅です。

自宅からの距離を考えると品川まで来る必要はなく、途中駅の柏くらいから乗れば良いんだけども「始発から乗りたい」ってこだわりで品川駅までやってきました。以前は上野始発だったので、品川から乗るのは初めて。

品川駅に表示される「仙台」の文字。東北方面の夜行列車は全て全廃されてしまったため、都心部の在来線ホームで見られる唯一の東北地方の駅名です。なお特急ひたちは多くは途中の「いわき」止まりで、1日3往復だけ仙台まで運行しています。

一般的には運行系統ごとに常磐線とか案内されているけども、実際には日暮里から岩沼までが常磐線で、その前後は東北本線を走ります。実は常磐線って東北本線の支線として作られたんですよね。だから「本線」は付かなかったりする。
- 3M
- 品川→東京:東海道本線
- 東京→日暮里:東北本線
- 日暮里→岩沼:常磐線
- 岩沼→仙台:東北本線
- 特急(ひたち3号)
- 品川→仙台
- 品川→仙台
- 7時43分→12時28分
車両はE657系。元々常磐線は在来線特急が多く走る路線なこともあり、設備も充実した新しい車両で運行されています。車内にコンセントもあるので長距離の乗車でも充電の心配はありません。

震災前のフレッシュひたち(だったはず)の時は自由席もあったけど、現在のひたちは全席座席指定。座席を確実に押さえられる利点はありつつも、変な人が横に居ても気軽に移動できないってデメリットもあるよなぁ。

座席はゆったり座れる2列×2列のシート。全座席のひじ掛けにコンセントが付いているほか、前の座席にテーブルもあるので作業するにも快適です。普通席でもクオリティーが高いので、逆にグリーン車が微妙って言われてたりもする。

今回のきっぷ。乗車券は仙台で在来線と新幹線を乗り換えるときに別線として扱う特例を使用することで片道きっぷとして発行可能。単純な往復よりも運賃を抑えることが出来るので、在来線と新幹線で往復する場合は通しにすることをおすすめ。

今回の旅行に一緒に行く人から沖縄のちんすこうをもらって、私からは北海道のお菓子。なんか面白い。

品川駅を定刻で出発して上野駅に停車。本日この列車は満席ということで、上野駅からは多くの乗客が乗ってきました。みんなどこまで乗車するんだろうか。

ここで朝ごはん。今日は品川駅で購入した駅弁「とりめし」をいただきます。お値段は1,000円でお弁当としては高いけど、駅弁だと高く感じない不思議。最近いろんなものが値上がりしているってのもあるけど。

甘たれの掛かったご飯に照り焼きの鶏肉、そぼろなどが入ったお弁当です。ごはんにたれが掛かっているので結構ボリューミーで食べ応えも十分。思ったよりもお腹いっぱいになりました。

ごはんを食べていたら車内販売がやってきたので、スジャータのアイス(通称「シンカンセンスゴイカタイアイス」)を購入。期間限定のモカ味で、お値段420円でした。

天王台駅を通過。なんだかここはNECって感じがする街。

天王台を過ぎたくらいで買っておいたアイスがそろそろいい頃合い。コーヒーの味もほんのり漂う美味しいアイスクリームでした。普通に冷凍自販機でも売ってるけども、やっぱり車内で食べてこそだと思うこの味。

上野から約1時間ほどで土浦駅に到着。普通列車でも1時間15分ほどなので、ギリギリ通勤圏内なのかなってエリアです。始発で乗りっぱなしならそこまで苦でもないかもしれない。

土浦駅の手前にある橋を見ると、土浦だなぁって感じるのは私だけだろうか。なんだか先行列車が遅れているとかでのんびり運転でした。

茨城県の中心都市……といいつつもつくばに追い上げられている水戸に到着。駅前の栄え具合は水戸のが圧倒的なんだけどね。

水戸を過ぎると周囲も田園風景になってきます。土浦、勝田と列車本数も減っていくので、段々とすれ違う列車も少なくなってくる。

日立のお膝元、日立市に到着。駅のホームに三菱重工とか住友電工とかの大手企業の広告が多く貼ってあるのはさすがって感じする。

列車は福島県へと入り、多くのひたちが終点となっている「いわき」に到着。ここから先は乗客も減るのかなと思ったけども、乗り込んでくる人も多くて思ったよりも乗客は減らない感じ。全体的に乗ってる人いるみたいね。

もともとはここで特急を分割する予定で、2011年の2月には仙台~いわきで運行される特急列車の愛称も募集していました。でもそんな中で東日本大震災が発生したので、全てが無かったことになった感じに。

途中の広野駅で仙台からやってきた「ひたち12号」とのすれ違い。仙台からの列車は8時40分ごろの出発なので、もう半分以上は来たってことに。あと2時間くらいですね。

続いて列車は富岡駅へ。東日本大震災からしばらくは原発事故の影響で常磐線が不通となっており、富岡駅からは代行バスに乗る必要がありました。今となっては懐かしい思い出です。

富岡から浪江の区間は最後まで原発事故によって不通となっていた区間。再開後も何度か訪れていますが、常磐線が復旧した2020年以降は年々復興が進んでいることを実感できます。以前よりも歩いている人や車も多いし、新しそうな家も出来ていました。

双葉駅に停車。この駅には常磐線が全線復旧した2020年3月14日に下車しています。その時は駅だけはめちゃくちゃきれいだったけど、周囲は時が止まったような状況でした。でもそれから5年、着実に時は動いていると実感できます。やっぱり現地を見に来るのって大事だよなぁ。


そうして福島県も終盤。普通列車でも仙台行きがやってくる「原ノ町」までやってきました。ここまで来ると仙台はもう少しって感じ。約5時間と聞くと長く感じるけど、快適な特急列車で過ごして居るとあっという間に思えます。

仙台駅前で踏切安全確認があって数分止まっていたけど、ほぼ予定通りの時間に到着。4時間45分というとめちゃくちゃ長く感じるけど、乗ってみるとあっという間でした。まあこれは人それぞれだとは思うけど……。

他の人が降りるのを待って撮影。特急料金も新幹線より安いし、快適な車両に長く乗れるのでお得(?)なルートです。でも新幹線なら1時間半くらいだと思うと、偉大さを感じる。

仙台駅に到着すると、なんだか多くの人が駅名標を撮影していました。もしかしたら同じように都内から常磐線経由で乗ってきた人なのかもしれない。物珍しさに乗ってみようって人も結構いるんでしょうね。

レンタカーを借りて「気仙沼」へ出発
無事に仙台駅に到着したけど、今日の目的地はさらに先にある「気仙沼」です。以前は気仙沼線BRTに乗って行ったこともあるけど、時間が掛かりすぎるので今回はレンタカーを借りて向かいます(なんか前谷地まで来たのに気仙沼のホテルに物を忘れて取りに行ったのを思い出した)。

車は日産レンタカーで予約。ランダムで選べないプランだったけど、新しめのノートePowerとのこと。燃費もそこそこだし、結構パワーが出る車種なので悪くはないクルマです。

「さいとう定食」でデミハンバーグとバナナジュースの昼食
仙台駅に到着したのが12時半ごろとちょうどお昼どきだったのでお店を調べていると、気になるお店を発見。バナナジュースとハンバーグやヒレカツなどの定食のお店で、通しで20時まで営業。行ってみたらラストオーダーで食べられないってことも無さそうなのも選んだ理由の一つです。
最寄り駅は仙台市地下鉄の泉中央で、歩いて10分ほど。車が無くても気軽に行けそうです。
お店の前には駐車場が2台分あり、一応提携駐車場もあるようです。私が行ったときにはタイミングよく店前のスペースが開いていたので目の前に駐車できました。

オーダーしたのはデミハンバーグ定食。通常は150グラムで1,000円ですが、50グラムあたり158円で増量することが出来ます。今回は200グラムでオーダーしたので1,158円。都内の感覚になれているのでかなり安く感じる。ちなみにご飯はお代わり1杯無料みたい。

ハンバーグはあまり油っぽくなくて食べやすく、デミグラスソースと絡み合ってご飯がめちゃくちゃ進む。大盛りにしていたごはんがあっという間に無くなってしまいました。でもこれ、細かく増量できるってことは注文してから作ってるのかな。

食後にいただくのは名物のバナナジュース。砂糖を使わずにバナナと牛乳だけで作られており、果肉がたっぷり入っていておいしい。お値段は450円で、テイクアウト可能な容器で出てくるので帰り際に受け取っていくのもおすすめ。ちなみに賞味期限は「15分」なんだとか。

なおこのお店は各種キャッシュレスも使えるのでキャッシュレス派にもうれしい。
イオンモール利府で飲み物調達&イオンラウンジへ
食後に来たのは利府にある「イオンモール新利府 南館」。ここはイオンモールにイオンモールをくっつけたような大きなモールで、どんな感じなのか気になったのと飲み物調達にやってきました。

普通にスーパーマーケットで飲み物を購入したのもあるけども、イオンラウンジに寄り道してほうじ茶をゲット。イオンの株主優待で無料で入れるのが嬉しいよね。

三陸道を走って気仙沼へ
イオンモールで調達を済ませた後は、無料区間の三陸道を突き進んで気仙沼へ。震災の復興で作られた三陸道は300キロ以上もの無料区間があり、一般道に比べてかなりの時間短縮に。逆に気仙沼BRTとかからしたら所要時間の差がより広がってしまった感じもあるけど。

松島では曇り空だったけども、段々雨模様に。この薄暗い時間に雨まで降ってくるのは前が見にくくて危ないので怖い。真夜中の方が逆に見やすいんだよね。

三陸道を40キロくらい走ったあたりに有った「道の駅 三滝堂」へトイレ&運転手の交代にて立ち寄り。ちょうど雨が止んでくれて助かりました。

せっかくならば直売所も見ていこうと見回った所、野菜コーナーにツルムラサキが108円で売っているのを発見! 普通のスーパーならば200円ほどなことも多いので激安だし、量も新鮮さも申し分ない感じ。そして税込が大きく書かれているのもグッドポイントだと思う。
ってことで2袋を購入。さらにオクラとか青唐辛子などもってここは宮城県ですよ。持って帰るんですか(持って帰ります)。

こんなにたくさん!? 品数豊富な夕食が食べられる「民宿 天心」に宿泊
今日の宿泊地は気仙沼の市街地にある「民宿 天心」さんです。気仙沼辺りでいろいろ調べていた時に、おいしそうな魚介類がたくさん食べられる宿ってことで予約しました。気仙沼線BRTの「気仙沼市立病院駅」から歩いて行ける場所にあるので、公共交通機関でも来訪しやすいと思います。
自宅を改装して営業している民宿だそうで、玄関を入ると一般的な家のような光景が広がります。本当に実家に帰ってきたような雰囲気(実際の実家はこんな感じではないけど……)。

客室は全部で2部屋だけの小さな宿
この民宿のお部屋は全部で2部屋。今回私と同伴者とでそれぞれ予約をしていたので貸切状態でした。お部屋は6畳ほどの広さで、まあ2人でも行けるかなという広さ。子供連れの3人とかなら行けそうだけど大人3人はちょっと狭そうです。

部屋にはテレビと冷蔵庫、ティーバッグとお茶請けが置いてありました。こういう民宿だと冷蔵庫は共用ってところが多いけど、各部屋に1台ずつ置いてあるのは嬉しい。また、テレビは通常の地上波を見られるほか、DVDで東日本大震災の津波映像を見ることが出来ます。
近隣エリアの物のようで、テレビなどでは見たことが無い映像や現地の雰囲気が記録されているので、トラウマを感じていない人ならば見てみてほしい。でももう14年前か……。

そしてもう一つの部屋です。広さはあんまり変わらない感じで、設備も同じでした。

バス・洗面所などは共用設備
洗面台やトイレは共用設備として準備されています。新しく設置したようでめちゃくちゃきれい。歯ブラシやカミソリはアメニティとして備え付けられていました。

お風呂は家庭用の浴室なので、1人ずつ交代で入る感じ。シャワーの水圧や温度は問題なく気持ちよく入浴できました。

刺し盛りやふかひれスープなどが並ぶ豪華な夕食
夕食は1階の部屋でいただきます。まず最初に並んでいたのはサンマの刺身とマンボウのこわた(腸)にモロヘイヤなど。サンマも丸々1匹分でたっぷり。

続いてお刺身の盛り合わせがやってきました。2人前のような量だけどこれで1人前! カツオやばちまぐろ、びんちょうまぐろにトロやタコなどたっぷり乗っていて思わずにっこり。

さらにマンボウの刺身もやってきました。刺身だけで10種類もある……!

続いて秋の味覚の定番、サンマの塩焼きです。良い焼き目が付いていておいしそう!

汁物が来ますって言われてお椀に入ったみそ汁を想像していたら、来たのはサンマのつみれ汁。何かの白子のようなものも入っていました。こんな品数豊富で良いのかしら……?

続けては焼き牡蠣。殻を取ってみましょう。

パカッ! 中にはぷるぷるで大粒の牡蠣が入っていました。ツルっとしてておいしい~!

そしてて最後は……気仙沼名物のふかひれスープです。さてふかひれはどれかな。

中に入っていたのは立派なふかひれ! まるまる大きなふかひれが入っていてびっくり。これは豪華だ~~! 初めて食べた気仙沼のふかひれは柔らかくてめっちゃおいしい。

そしてこれが夕食全部です。地元の魚介類を中心にした品数豊富すぎるラインアップ。元々多いとは聞いていたけど、ここまでたくさん出てくるとは思わず驚き。ごはんも何杯もおかわりしつつ全部いただきました。ごちそうさまです。

明日は海沿いをめぐって仙台に戻る行程
明日は天気も回復するようなので、海沿いを通って仙台にゆっくり向かう行程です。以前はBRTとかで周囲の観光はできていないので、初めての観光(奇跡の一本松とかは見たことあるけど)かな。いろいろ良い景色の場所とか見つけられればいいな。


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